ゲームばっかりやってないで

アナログ、デジタル、両方のゲームが好きで、それらのリビドーをぶちまけるブログ。そのほかにもいろいろな雑記も。

鹿狩り

ヒト狩り行こうぜ!
【鹿狩り】

f:id:yau_ichi:20160124181412j:plain

今回は天九牌を使った【鹿狩り】を紹介します。




【鹿狩り】は天九牌を使うモノ-トリテ*1であり、このブログでも以前出ていました。
今まで天九牌を遊んだゲームの中で、この【鹿狩り】は簡単なルールながらも戦略性の高いゲームになってます。
中国ではサイコロの目が4と1が赤く天九牌も同じで4と1の目は赤くなっています
この目を鹿の目と見立てて遊び、赤い目を取り合うのがこのゲームの目的となります。この目の数ををあわせると64あり、
この赤い目を1つ1点として合計が64点を2チームで取り合います。*2

■人数、用意するもの

天九牌1セットを使用します。
【42】と同じく4人限定で対面同士でチームを組みます。

■点数の構成

点の構成は天九牌では
[4-4]…8点
[6-6]…6点
[4-1]…5点
[6-4][5-4][3-4][2-4]…4点
[1-1]…2点
[6-1][5-1][3-1][2-1]…1点
その他…0点
前にも書きましたが赤い目の数が得点になってます。
[4-4]は得点が最も多い牌なのですが、決して強い牌ではありません。
下手に出してしまうと相手チームにとられてしまいます。
逆の立場の場合、相手にたやすくとられ無いように[4-4]より強い牌を常に出しておくように戦略を立てていくのが重要なのです

■ランク

鹿狩りのランクは非常に単純に出来ています。
片方の目が大きい牌が強くなります。片方の目が同じ場合は、もう片方の目の大きい方が強いです。
[6-6]が最強。次に[6-5][6-4][6-3]…[6-1]ときたら、今度は[5-5][5-4]…[2-2][2-1]最弱が[1-1]となります。

■ディール

このゲームではディール方法が変わっています。
しかし、この方法がこのゲームのシステムを成り立たせているのです。
予め[6-6][6-5][6-4][4-4]の其々2枚ずつを他の牌と分けておきます。
残りの牌、24枚を裏向きにしてよく混ぜた後、12枚づつの二つの山を作ります。
その2つの山に[6-6][6-5][6-4][4-4]の牌を1枚づつ裏向きに入れて混ぜます。 親は2つの山のどちらかを選び、パートナーと8枚づつ牌を分けあいます。
相手チームはが残った方の山を親チーム同様に8枚づつ分けあいます。
この配り方によって、両チームに[6-6][6-5][6-4][4-4]が均等に分かれるようできているのです。

■プレイ

プレイ方法は非常に簡単です。
親からリードを行い、反時計回りにプレイし、4人全員が1枚づつ出したら牌の強弱を比べてトリックの勝者を決めます。
トリックの勝者は とった牌をチーム毎に1箇所に裏向きにまとめて置いて、次のリードを行います。
同じ強さの牌の場合、先に出した牌の方が強い牌となります。
8トリック行い、手札を全部出し終えたら、両チームのとった点(赤い目の数)を数えます。
点の少ないチームが点の多いチームに点の差分をチップで払って、親は右隣に移り次のディールを始めます。
32点同士では引き分けで0点のやり取りとなりますが、如何しても決着を決めたい場合は[6-3]を獲ったチームを一応の勝利とします。


このゲームの重要なポイントは何かというと[6-6][6-5][6-4][4-4]の4つの牌が両チームに必ずあるというヒントがあらかじめ用意されていると言うことなんですよね。 この牌は取られると不利になってしまうぐらいゲームに大きく関わる牌ですし、逆に相手のを取ることが出来るとゲームを確実に有利にできます。
なので相手が何を持っているかを確認して何を出すのがベターなのか丁寧に考えなければいけません。
ルールとしては単純なのですがチーム戦の高度なやりとりを楽しめる面白さがありますよ。
【長天】以外に何か面白いのがあるか探していたら個人的にはこちらをオススメしたいと思います。


今回で、オススメのレパートリーが出尽くしたので、ドミノ、や天九牌のシリーズは一段落とさせていただきます。
 このシリーズで【メキシカントレイン】と【カンテット】が非常に多くの方々に読まれる記事になりました。
この場を借りてお礼をさせていただきます。
 一段落はしたのですが、マサイキリンさんが様々なドミノゲームを翻訳しているようで、
冬にそれらをまとめた本を出すとのことです。
もし、面白いのがある程度まとまったら、再び紹介しようと思います。

masaikirin.at.webry.info

*1:トリックテイキングゲームのシステムを継承しながら、スートが1種類しか存在しないゲームがあり、それらをトリテと呼ぶかどうかの論争が度々起こります。そのため、トリックテイキングゲームの亜種であるという意味合いを込めて今後はこう呼ぶことにするようにしました。主なモノ-トリテの例として5本のキュウリ、ヤギ戦争があります。

*2:例外として、[6-6]の目も6の半分の目が赤くできています