イタリア生まれのナポレオン
【ブリスコラ・ブジャルダ】
トリックテイクでありながら心理戦をして重視した作りになっているのがこの【ブリスコラプジャルダ】になってます。
元々はイタリアの三大ゲームの内の1つ【ブリスコラ】の5人限定バリアントをさらにマニアックにした作りになってます。
マニアックというもののそんなにルールは難しくはありません。
しかしながらトリックテイクに慣れた人ほど、
このシステムには戸惑ってしまう内容になってます。
人数は5人限定になってます。
■用意するもの
トランプから8、9、10を抜いた40枚のカードを使用します。
得点計算はチップが楽なので、チップも用意するといいでしょう。
■ランク・点数
A | 3 | K | Q | J | 7 | 6 | 5 | 4 | 2 |
11点 | 10点 | 4点 | 3点 | 2点 | 0点 | 0点 | 0点 | 0点 | 0点 |
各スート毎のカードに以下の点数があり1スート30点、合計120点になってます。
ランク順にAが最強、2が最弱となってます。
3の位置に注意してください。高いランクで点も大きいです。
むしろそこだけ注意していただければあとは普通のランクと変わりません。
■ビット
まずディーラーを決めて、よくシャッフルして裏向きに8枚づつ時計回りに配ります。
ディーラーの次のプレーヤーから競りを行います。
ベット方法はカードのランク宣言になります。
ランク最強のAが一番弱い宣言になり、次に3、K、Q、J…は2。そして最強はソロ宣言となります。
宣言は必ず前の宣言よりも強い宣言を行わなければいけません。
ビットしたプレーヤー以外が全員パスしたらビットのプレーヤーはデクレアラーになります。
親は切り札を宣言します。その時デクエアラーのビットしたランクの切り札を持っているプレーヤーはデクレアラーのパートナーとなってしまいます。
パートナーは非公開情報ですなので、この時点では誰がパートナーなのか本人以外はさっぱりわからないです
ここのパートナーが当人以外は全く分からないというところは日本の【ナポレオン】に似ています。
■プレイ
最初のリードはデクレアラーから始めますが、このゲームはメイフォローという出し方になってます。
メイフォローのトリテでは名作の【シュテッヒルン】、トランプでは【ダックスープ】などがありますが
これらのゲームではフォローに従わないと不利になるようなシステムになってるのですが、この【ブリスコラ・ブジャルダ】ではそんなことはありません。
なので1トリック目から全員バラバラの手札が出てくるカオスな状況も発生します。
フォローしたカードのランクの強いものが勝ちますが、切り札が出てたらこちらが勝ちます。
このメイフォローが完全に許されているルールがトリテ好きの人には大きく戸惑う点かもしれません。
■得点計算
トリック中に獲得した点数により、基準となる点数が異なります。
カポット(全勝)…+4点
101点〜120点…+3点
81点〜100点…+2点
61点〜80点…+1点
60点〜41点…−1点
40点〜21点…−2点
20点〜0点…−3点
逆カポット…−4点
デクレアラーが+点を獲得した場合、、デクレアラー、パートナー以外のプレーヤーは得点分のチップを払います。
パートナーは得点分をもらい、残りはデクレアラーのものになります。デクレアラーは倍の得点をもらえることになります。
ソロの場合はデクレアラーは各プレーヤーから倍の点をもらえることになります。
例:デクエアラーが91点撮った場合、パートナー、デクレアラー以外は2点づつ払います、パートナーは2点もらい、デクレアラーは残り4点もらいます。
ソロだった場合はデクレアラー以外は4点払い、デクエアラーは総取りなので、16点獲得します。
デクレアラーが−の点の獲得となった場合はデクエアラーは該当する得点の2倍、
パートナーは得点分支払います。各プレーヤーは払われたチップを山分けします。ソロの時はデクレアラーは8倍払いとなります。
例:デクレアラーは20点でした。デクレアラーは6点払い、パートナーは3点払います。
そこから各プレーヤーは3点づつもらいます。
ソロの場合は8倍払いですので24点払い、各プレーヤーは6点獲得します。
ラウンドを繰り返しチップの量を競います。
トリテのシステムにはなっていますが、
実施はトリテ独特の縛りが緩くなっており、
切り札や点数カードを好きなタイミング出したりすることができます。
これにより相手の【人狼】みたいな騙し合いや交渉がこのゲームでは強い要素になっているのです。
日本発祥のゲーム、【ナポレオン】よりもそこの要素が強くなっており、
心理戦好みのゲーマー、主に【人狼】好きな人たちがうってつけかと思います。
好き嫌いの分かれるシステムなんですが、是非とも一回遊んでいただくのをオススメいたします。
ここが【ブリスコラ・ブジャルダ】のルールの初出になります、参考にどうぞ。
109、111番目を参考にしてください。