ゲームばっかりやってないで

アナログ、デジタル、両方のゲームが好きで、それらのリビドーをぶちまけるブログ。そのほかにもいろいろな雑記も。

カウンターポイント(2人用)

ポイントテイキンング・オブ・99

【カウンターポイント(2人用)】

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※今回使ったトランプですが、AIR DECK を使用しました

本題に入る前にポイントテイキングという謎のワードが出てきました。
ポイントテイキングとはトリックテイクで取ったカードに得点が入っているゲームのことを呼びます
ここで紹介したものでは【ブリスコラ・プジャルダ】や【ミットレール・ヤス】
そしてちょっと変わり種として【ブラックレディー】も当てはまります。



草場さんのコラムの中にポイントテイキングについての記述があります。


kusabazyun.banjoyugi.net

相手より多くポイントを取るゲームはたくさんありますが、
自分が取ったポイントを当てるゲームというのは中々当てはまるものがなかったのです。
(全くないわけではないですが)
で、ポイントテイキングの話はここでお終い。

トランプやりたさがてらにネットでオススメのトランプゲームを調べていて
この様なゲームあるという事を知りました。
このゲームの作者はここではお馴染みになったDavid Parlett
なんで、実はこのゲーム、あの【99】をポイントテイキングにして
2人用で遊べないか改良したものだそうです。
【99】が好きな皆さん、ワクワクしませんか?
で、興味を持ったのですが調べてもこのルールの日本語掲載がありませんでした。

Counterpoint: an original card game

そこで、みんな大好き!グーグル先生!。
を利用してルールを訳して見ました。
ソロで何回か遊んで見ましたが、
かなり手応えがあったのでこれをルール掲載してみようと思います。

◾️用意するデッキ
2~6、ジョーカーを抜いたデッキ32枚
スコアシートを用意した方がいいかもしれません。

◾️ランクと得点
左から強い順に
A,10,K,Q,J,9,8,7

得点は
A:11点
10:10点 
K:4点 
Q:3点 
J:2点
ランク、得点はスカート、
シュナプセンを知っていればわかる得点配列になってます。

◾️ディール、ビット
ディーラー、ノンディーラーを決めた後、ディーラーはシャッフルし、
お互いに16枚づつ配ります(配り方は3−3−3−3−4でお互いに配る)
その後、お互いにビットカードを3枚決めて脇に裏向きに伏せておきます

◾️ビットカード
ビットは「99」同様
それぞれのスートがビットする点数を表します。
伏せた3枚のカードのスートによって自分は何点取るかを宣言します。
♦️:0点 
♠️:10点 
❤️:20点 
♣️:30点

例えば伏せた3枚のカードのスートが
♣️❤️♠️
の場合、
10+20+30で60点ビットとなります。
♦️3枚だと0点になります。
ちなみに特殊ビットがあり
0点ビット(♦️3枚)は100点、
10点ビット(♦️3枚♠️1枚)は110点、
20点ビット(♦️1枚♠️2枚or♦️2枚❤️1枚)は120点宣言
とみなして良いとなります

ただし、伏せられたビットカードは得点カウントはしませんので注意。
(ちなみに各スートの得点は30点で総計は120点になります。
100点オーバーのビットでは、得点カードがが伏せられる恐れを考えなければいけません)

以前紹介した【99】のビットビットスート×10の点数なので
それで把握していただけると覚えやすいと思います。



◾️プレイ
ノンディーラーからリードを行い
以降はマストフォローのトリックテイクを13回行います。
基本的にはマストフォローです。
しかしこのゲームはフォローできてもできなくても、
ランクの強い方が常に勝ちます

例えば相手が♠️Jをリードしたとして
♠️が無かったとしたら他のスートを選ぶのですが、
この時スートが同じでなくても、
Q以上のランクのカードを出せたら(あればですが)勝つことができます。
なので❤️Aを出して12点ゲット。てなことができます。↓

この場合ですが同ランクののカードが出るケースがあります
この時もひと工夫がされており、
出したカードのランクによってケースが変わるのです。

得点カード( A,10K,Q,J)の場合:リード側が勝ちます。

それ以外(9、8、7)の場合:フォロー側が勝ちます。

ここにより得点カードを出すかどうかの戦略が大きく変わることになります

◾️得点、ボーナス

トリックが終わったら、各自得点を計算します。
自分たちの得点が計算が終わったら、自分たちのビットを確認して
|自分の点数ービットの点数|
(||は絶対値となります)
としてこれが相手の得点になります。

例えば、A対Bの時、
Aが50点ビットし62点取ったとします。これを
|62ー50|=12 となり、
12点はBの得点となります
Aが40点しか取れなかった場合
|40ー50|=10となり、
Bの得点は10点になります


なお【99】にもあった得点ボーナスもあります。
自分の得点とビット点の差が
0点:30点
±1点:20点
±2点:10点入ります

例:Aが60点ビットを行い58点
Bが70点ビットを行い62点とします
通常の得点でAは8点、Bは2点入ります。
Aは誤差が±2なので10点+で
最終的にA:18点 B:2点となります。

意向をディーラーを代わり番こで繰り返し、
どちらかが99点達成したところで終了となります。

以前、カフェミープルにてお願いして遊んでみましたが、
これ面白いです!2人ゲームトリテとしてオススメしたいと思います。

実際ソロプレイしてそこまで極端に点が外れるということはあまりなかったと思います、
基本的に10、Aの数が基本になるのでここを外さなければ問題ないかと

10、Aはどう転んでも強く確実に取れるカードなので、
丁寧にプレイをすれば予想した数字に近づけることができます、
問題は絵札で、
これを取られるか取らされてしまうかによって大きくビットがずれることがあります、
絵札の取り方がこのゲームのキーですね

ビットの伏せ方も結構幅広くA、10をわざと伏せて相手の読みを狂わせることもできます。
6枚何が伏せられてるのでこれにより番狂わせがくる可能性がでかく、
A、10も取らされたり、取られたりすると展開が予想外に転がって楽しいです。
勿論、99にもあるビットのジレンマも楽しめるので
このゲームは戦略性に富んでますね。

2人とも【99】が好みであれば是非とも遊んでみてくださいな〜。

※このランクが覚えづらいという方がいらっしゃったら1つの提案ですが、
Aをそのままに絵札と6、2を抜いた32枚にして
ランクをA、10、9、8、7、5、,4、3とします。
得点もA,10以外は−5にすれば得点的に変わりはなくなります
(A:11点10:10点 9:4点 8:3点 7:2点  5、4、3:0点)
がどうでしょうか??