純国産競りゲー
【シリンマ】
今回は日本に伝わる小松札48枚を使用した、
福井県越前町で伝わる【シリンマ】を紹介します。
漢字であてると「尻馬」となるそうです。
この小松札というのは福井地方の一部で遊ばれている地方札の一種で、
【シリンマ】のほかにも【かっくり】と言うゲームを遊ぶことが出来ます。
現在、遊びやすいように改良されて売られています。
このゲームはギャンブルゲームでなおかつ競りでお金をやりとりするゲームとなっています。
この系列で思い出すのはあの【スペキュレーション】でしょうね。
日本版スペキュレーション。
日本の伝統ゲームも競りを行うゲームがあるというのも驚きだと思います。
今回は小松札を入手出来ない事を考慮して遊び安さの敷居を下げるために、
トランプで代用して説明したいと思います。
実際の小松札を使用する方法は後で説明します。
■人数
8〜13人
12以上がおすすめと言われています。
■用意するもの
トランプからジョーカーと10を除いた48枚
チップ:1人200点持ちが良いかと思います。
■ランク
A>Q>J>Kとなります。
他のカードは強さはありません。
■プレイ
まず、任意の方法でディーラーを決めます。
ディーラーは左隣の人にカットしてもらいます。
カットしたカードの1番上をめくり、場の中央に置きますこれを目安札と言い、このカードは使用することはありません。
そのあと親から1枚づつ反時計回りに表向きに配っていきます、
このカードは各プレーヤーの「担当札」となり、配られた担当札によってやることが変わります
AQKJ以外の時はカードを捨てて手番を終えます。
AQKJの時はまず以下のお金を中央に払います
Q…10点を中央に払う
J…20点を中央に払う
K…30点を馬の中央に払う
A…お金は払わなくて構わない
払われた中央のお金は「場銭」と呼ばれます。
その後店頭札を自分の前に置いて後、
その札の「権利」をかけて競りを行います。
「権利」というのは
担当札が勝負に勝った時に配られたプレーヤーと場銭を折半できる権利です。
競りはスペキュレーションの様にフリーオークションで行なっていいかもしれません。
一番高い金額を提示したプレーヤーが場銭にその金額を支払い
その担当札の「権利」を手に入れます。
プレーヤーが一周したら、再び場札に表向きに出した後、
担当札をもう一周配ります。
◾️勝負
ディーラーは「勝負!」と言って、
山札をひっくり返し、一番下にある札を表にします
これを「なめ札」と呼び、
このカードのスートで一番強いカードの担当札を持っていたプレーヤーが勝利となり
権利を買ったプレーヤーと場銭を半分ずつもらいます。
ただし以下の場合は勝負は流れて次のディールに場銭は持ち越しとなります
・場札に同じスートで最も強いカードがある
・同じスートのカードがなかった
・なめ札が2、3だった
以降を何ディールか行い金額の多いプレーヤーで勝敗を行います。
※小松札で使う場合
小松札は絵札が3枚で10のカードがありません
絵札は弱い順で十、馬、切りの三種類存在します
十=Q 馬=J 切り=K とします。
Aは「ピン」というのがあるのでそれを使用してください。
でも…正直言って実際の見てもよく区別がわからないです。
素直にトランプで行った方がいいかもしれません…ハイ
スペキュレーション同様に値段付けの根拠が難しいところがあるので、
全員に競りの積極性がないと盛り上がるのが難しいのかなとも思っていなすが、
それさえクリアができれば
スペキュレーション同様の盛り上がりが出来るゲームではないのかなとも思っています。
大人数だと大喜利ゲームしかできないと悩んでいる方にとっては、
【スペキュレーション】同様にこのシンリマもおすすめのゲームかなとも思っています。