ゲームばっかりやってないで

アナログ、デジタル、両方のゲームが好きで、それらのリビドーをぶちまけるブログ。そのほかにもいろいろな雑記も。

ロタロット

タロット・トリックテイク始めの一歩

【ロタロット】

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※写真はこのゲームで重要な切り札たち
右からスキュース、モンド、パガット。


最近タロットでトリックテイクができるという話を聞いたのか聞かないのか
「タロットでトリックテイクをしてみたい」
という話をよく聞きます。
実は、この話を聞くとちょっと躊躇してしまうんですよね
いや、だって難しいの多いんだもの…
よく言えば昔の
悪く言うと洗練されておらず複雑化してしまったルールが多いのです。
だからトリテを習い始めた人たちに進めるのはちょっとなあ…
何ですよね。
でも、そのようなルールばかりではありません。
今回はそのゲーム2の一つ【ロタロット】を紹介します。

実はこのゲームは近年作られた創作ではあるのですが、
タロットのゲームを始めてする方にはお勧めだと思います
これができるようになれば、
その上の【フレンチタロット】
さらに難易度が高い
【ハンガリアンタロック】にステップアップすることができます。
簡単とは言ってもルールの分量は多いのでじっくりお読みください。


◼️人数
4人
3人でも遊べますが、手札が24枚になります。

◼️用意するもの

タロット1組
(普通のタロットの大アルカナ、小アルカナがあればできますが、
ゲーム用のタロットの方が遊びやすいかと思います。)
チップ又はスコアシート
(得点計算用)

◾️目的

ビットによって1人がデクレアラーとなり、
半分の得点以上を取ることを目指します。
デクレアラーの成功の可否により、
得失点が発生して8ラウンド行なって合計点を競います


◾️タロットの構成、ランク

タロットカードは普通のトランプと同じようなデザインの「小アルカナ」と
タロットで良く見かける絵柄のある「大アルカナ」で構成されています。
小アルカナはダイヤ、ハート、スペード、クラブの4スートで絵札は
キング(K)、クイーン(Q)、カバロ(C)、ジャック(J)となっています。
ランクなのですがスートごとに一部構成が異なっています

♠️♣️(黒スート)K>Q>C>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2>1

❤️♦️(赤スート)K>Q>C>J>1>2>3>4>5>6>7>8>9>10

大アルカナは0〜21の数字が降っており、
全部が切り札になっています。
まず0(愚者)が「スキュース」と呼ばれ最強の切り札となります。
以降は21〜1までは数字の順に強くなります。
ここでは21は「モンド」、
1は「パガット」と呼ばれます。

小アルカナのスートごとに数字のランクがひっくり返ることに注意してください
◾️カードの得点

スキュース、モンド、パガット…各5点

上記以外の切り札…各1点

K…5点 Q…4点 C…3点 J…2点

その他…0.5点

いきなり小数点が入りましたが、
タロットゲームではこれが当たりまえです、
むしろこれはまだ単純な方。
 
総合計が110点となります。
なのでデクレアラーは55.5点以上取ることが目的になります。

◼️ディール
最初のディールを任意の方法で決めます。
タロットをよくシャッフルして、
各プレイヤーに6枚づつを3周。
お互いに手札が18枚づつになるように配ります
残った6枚は5枚は表にして、
1枚は裏向きにしておきますこれを「ウィドー」と言います

◼️ビット

ディーラーの右隣からビットを始めます
ビットの内容はウィドーから交換する枚数を宣言します
ビットは「6枚」が一番弱く、
数字が小さくなるごとに強くなり、
「ソロ」か「0枚」が最も強くなります。
最初のプレイヤーから反時計回りにビットを行いますが、
前の宣言よりも強い宣言が出来なければ「パス」を宣言します。
パスは基本的にソフトパス。
一回パスしてもデクエアラーが決まらなければ、
宣言し直すことができます。
1人を除いて全員パスしたら残った1人がデクエアラーとなり、
ビット終了になります。
最初の1周で全員パスした場合もビット終了となり、
この場合だけ「ラムシュ」というゲームを始めます。
ラムシュのゲームは後で書きます。

◼️カードの交換
ラムシュとソロ宣言以外の場合は、
宣言した枚数をウィドーと変えます。
その時はウィドーの裏向きの1枚も表向きにして公開します。
ウィドーのカードに中にスキュース、モンド、パカットがある場合は、必ず手に入れて交換します。
もしこの3枚が同時にあり、宣言枚数枚に収まらない場合
パカット>モンド>スキュース
の順で優先させます。
手に入れたら手札を18枚になるように交換します。
この時1枚で5点になるカード(スキュース、モンド、パカット、4スートのK)は捨てることはできません。
捨てたカードは裏向きにして脇に置いておきます。

◼️プレイ(ソロ以外)
デクエアラーの右隣からリードしていきます。
反時計周りでプレイを行います。
そしてここからが重要。
【ロタッロット】はトリックテイクですが
「マストフォロー、マストラフ、」
のルールに従わなければいけません。
つまり
同じスートでリードされたら必ず同じスートを出さなければいけない(マストフォロー)

リードされたスートがなく切り札があれば必ず切り札を出さなければいけない(マストラフ)

これが「マストフォロー、マストラフ」
の主なルールとなります
フォローできるスートがなくて切り札がない場どのカードを捨てても構いません。
切り札が強いものがない場合は好きな切り札を出して構いません。
以降を16トリック繰り返します。

◼️プレイ(ソロ)
最初のリードはデクエアラーから行います。
以降は同じです。

◼️得点計算
デクエアラーは得点の計算を行います
合計点が55.5の場合はデクエアラーの成功となります。
(合計点-55)+カード交換のボーナス
を各プレーヤーがデクエアラーに支払います。
交換ボーナス配下のとうり

6枚:1点
5枚:5点
4枚:10点
3枚:20点
2枚:30点
1枚:40点
ソロ:50点

デクエアラーが55点以下の場合は失敗となります
失敗した場合は
(合計点-55)-カード交換のボーナス
を各プレイヤーづつ支払います。

又以下の得点がデクエアラーの成功可否にかかわらず入ります。

・パガットウルティモ
最後のトリックでパガットを出してで勝ったプレイヤーは
他のプレイヤーから各10点もらいます
ただし、パガットを出して最後のトリックが勝てなかった場合はトリックを取ったプレイヤーに20点払わないといけません。
・世界の崩壊
同じトリックでスキュースを出してモンドを取ることを成功した場合モンドを出したプレイヤーはスキュースを出したプレイヤーに30点払います。
・バラット
全てのトリックを勝ったプレイヤーは各プレイヤーから10点もらいます。
合計30点をもらうことになります。
パガットで最後勝った場合は10点ボーナスがついて各プレーヤーは20点の支払いになります。

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続いてラムシュの説明しましょう。もうちょっと続くのよ〜

●ランク
ラムシュになるとスキュースはパガットよりも弱くなります。
つまり切り札のランクは数字の大きい順になり、
モンドは最強となります。
あとは同じです

●得点

スキュース、パガット…各5点
モンド…0点
上記以外の切り札…各1点
K…5点 Q…4点 C…3点 J…2点
その他…0.5点

モンドは0点に変更になりますそれ以外は同じです。

●交換

ディーラーがウィドーの裏向きの1枚を表にします。
そしてディーラーから
ウィドーから1枚か2枚交換か交換しないを選択できます。
加えて手札から18枚選んで余りを表向きに捨て
ウィドウと一緒にします
この時も1枚5点になるカードは捨てれません。
以降反時計回りプレーヤーに移り以降全員が同じように交換します。

●プレイ
プレイはディーラーの右隣からプレイして時計回りに行います。
以降は通常プレイと同じく
「マストフォロー、マストラフ」に従って下さい

●得点

最後のトリックを取ったプレイヤーは
ウイドーのカードをトリックで取ったカードに加えます。
その後カードの点数を集計して以下の計算をします。
ディーラーの場合:(27-カードの合計点)X4
ディーラー以外:(26-カードの合計点)X4

計算してマイナスになった場合、失点となります。
チップの得点計算の場合は余ったチップで行うといいでしょう。

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以降を規定数行い得点を競います。

マストフォロー、マストラフは今まで遊んだマストフォローのみののルールとはるかに違う感覚なので面食らう方も多いと思います。
マストラフのルールのおかげで本来は溜め込んでおく切り札を出さざるを得ない状況が発生するのでこれにより計画が狂わされることが多々あり、相当酷い目に遭わされる感覚が楽しめます。
これでもかなりタロットの中では一番わかりやすい部類なんです、結構ビットのあたりは洗練されてます。しかも最近の創作系なんですよね、
実際にビットしてプレイすると成功がかなり難しいことがわかります。
3対1で1人で半分とらなければいけないんですからねえ。
何回か遊んでポイントをお互い慣れた方がいいゲームかもしれません。
遊ぶときは今現在では入手が困難ではありますが
グランペールのタロットかなかよし村タロットで遊ぶほうがいいと思います、
特になかよし村タロットの方が得点も書いてあるのでオススメです。
ここの構成も見とくと参考になります


タロットのカードについて



因みに草場さんがこのゲームのコツは
「相当強い手でないと立たない」
と言ってました。。。。。。