４月１日のゲームマーケット大阪にて
「2冊目のトランプゲーム本 おうちでトランプ 普及版」
が販売されることになりました
というわけでいい本なので買ってください！！終わり。
というとこのままだとトランプぶつけられますね
実はこのおうちでトランプを製作の時に
ゆうりさんにコラムの執筆を任されて
僭越ながら、ですがコラムを書かせていただきました。
で、今回の普及版にもこのコラムが（多分）載っていますので
興味ある方々は買って読んでいただきたいと思います
もちろん他の執筆陣も私以上に豪華で素晴らしい方々ですので…
で本題
実ははこの時書いたコラムには実はボツになった。
というか、ゆうりさんが執筆依頼を受けた時ある人の提案を受けて
無理やり４つコラム書いて送ったんです
そしてその中の１つを選んでもらったという経緯があります。
なので本誌に掲載されているコラム以外にお蔵入りになってしまった３つのコラムが存在します
今回はこのコラムを特別に全ておうちでトランプのコラムの掲載形式と同じ形で執筆した形で載せようと思います。
今になって読み返すと恥ずかしいことや古くなってしまってることがあるので、ちょこっとコメントも入れて見ました
コラム１：世界のギャンブル
ギャンブルとゲームの大きな違いは何か
知っていますか？
答えは、「勝つと、手には入るものが違
う」ということです。
ゲームでは勝つと得点が入りますが、ギ
ャンブルでは勝つと実際のお金が手に入り
ます。一般的に一緒にされてしまう事が多
いのですが、お金によってゲームの質が変
わってしまうことがあり、ギャンブルとゲ
ームは異なるものだと言われています。
その代わり、お金の代用品としてチップ
を用いてギャンブルをゲームとして楽しむ
ことができます。なので、世界ある様々な
ギャンブルをチップを使って楽しんでみま
せんか？
【クク（カンピオ）】
イタリアを中心に人気となったカードで
色々なゲームが遊べますが、中でもカンピ
オは１枚の手札で遊ぶというシンプルです
が中毒性が高い、抜群の面白さを誇るギャ
ンブルです。イタリアの軍隊の中で流行っ
て、戦争で連敗続きとなったため、禁止令
が出された逸話があります。
【韓国花札】
戦時中に日本の花札が入り、国内で独自
の発展を遂げました。現在は「ゴーストッ
プ」が最も遊ばれてます。多くの人に遊ば
れ、改良され（汚職事件や大きな事故があ
る度、それを皮肉ったルールが作られてい
ました）非常に洗練されたルールとなりま
した。丈夫な厚みのあるプラスチックで出
来ているのが韓国の花札の特徴です。
【八八】
ゴーストップが韓国の花札代表でしたら
日本の花札代表は八八でしょう。碁石
や竹かご、貸し札や小さなダルマなど豪華
な道具が使われて、非常にきらびやかで
す。役によって豪快な得点のやりとりが発
生するのも、八八の大きな特徴です。
【天九】
ドミノの原点と言われている天九牌を使
って行う中国のゲームです。トリックテイ
キングの元祖とも言われていて、他のギャ
ンブルにはない面白いルールとなっていま
す。他に天九牌を使うギャンブルで【牌
九】というのがあり、カジノで遊ばれてい
るハイゴーポーカーの元になっているとも
言われています。
【テキサスホールデム】
最も戦略と金銭マネージメントを必要と
されるポーカーが、テキサスホールデムと
言われてます。最初、手札が二枚ずつ配ら
れ、５枚共の場札が開かれるまでチップを
賭けあいます。最終的に、手札を含む７枚
から役を作って勝敗を決めます。２枚の手
札の違いで、大きく明暗が分かれる所や、
チップの賭け方の自由度が高いところにテ
キサスホールデムの面白さがあります。愛
好家にはビル・ゲイツ氏をはじめ、シル
ク・ド・ソレイユの創立者のギー・ラベリ
ルテ氏などの有名な人がいます。
【手本引き】
日本で生まれたギャンブルです。１から
６までの数字の中で、親が決めた数を当て
ます。ディーラーが出す目を知っているル
ーレットといったところでしょうか。どの
ギャンブルにも無い緊張感が手本引きには
あります。しかし、その緊張感はなかなか
説明できる物ではありません。
チップはオハジキやマッチ棒、碁石などで
もいいですが、あったら、市販されている
豪華なポーカーチップを使うのがオススメ
です。重量感がしっかりとあるので、チッ
プをカチャカチャとイジって、お金持ち気
分になる楽しさがあります。
コメント：
コラムの掲載場所が「ル・トゥルック」ということだったので
ル・トゥルックがギャンブルゲームの側面があるということで書いて見ました。
ギャンブルゲームの定義がはっきりとわからなかったので
草場さんに定義を聞いたりしていました。
４つの中では一番苦労しました。
コラム２：拝啓トランプ様
拝啓、トランプ様。
厳しい冬が終わりを告げ、生き物が次々と
息吹を見出すこの季節、４年間のお付き合
いの中で、初めて貴方に対してお手紙させ
ていただきます。
ボードゲーム会の存在を知って間もない
頃、秋葉原のイエローサブマリンで毎週水
曜日に行われていた「水曜日の会」にて、
どこの卓に入ろうかと分からずにウロウロ
していた時、とある卓に「トランプ遊びま
せんか？」と呼び止められて入りました。
そのとき遊んだのが「ゴルフ」「ヤニブ」
という二つのゲームでした。
このゲームで、トランプを始めて遊び、
自分の心の中にて衝撃を受け、貴方の虜に
なったことを覚えています。
「ゴルフ」は山札と場札、２重のめくり
運に左右される楽しさが繰り広げられ、
「ヤニブ」は、自分の手札を捨てた後に、
山札か場札を取るという独特のプレイ感
と、「ヤニブ」をかけるときのスリル感の
ある、両ゲームとも、やればやるほどに色
々なテクニックが楽しめました。
かつて、歌手のくるりが、雑誌のインタ
ビューの中で、「クラシックを聴いて基本
はすごいと思った」と言っていたのを借り
ると、トランプのゲームも、「ゲームのク
ラシック」であり、そして、「ゲームの基
本」であるとも私は思っているのです！
貴方に虜になってから４年間、色々なゲ
ーム知ることとなりましたが、微妙なルー
ルの綾によって、プレイ感が全く変わって
いく繊細さを持ち合わせており、ルールを
読んだだけでは、どんな面白さか実際に遊
ばなければ解らず、その興味は決して尽き
ることがありません。
その例として、貴方の中で大半を占めると
言われるトリックテイクがそれです。
「ブラックレディ」「２４」「ナインテ
ィ・ナイン」「５００」「オーヘル」「ス
パー」「ツーペン」どれも面白く個性的、
極めつけは、中国の「打百分」。ペア戦、
カードはジョーカー２枚を含む２デッキで
合計１０８枚使用、複数枚出し、カウンテ
ィング必須という全てが破格で悪魔的なゲ
ームでした。
貴方から生み出された全てのトリックテ
イクが、似ているものは一切無く、それぞ
れが個性的で魅力的で、貴方の懐の深さに
驚かされます。
トランプの新しいルールを知るときは、
未知の世界に踏み込むワクワクに満ちあふ
れていて、貴方の魅力に酔いしれます。こ
のような素晴らしい冒険が出来ることが
「何よりの幸せ」なのです。
そして貴方の虜になったことで最も感謝
すること、それは様々な人との出会いのき
っかけを与えてくれたことでしょう。同じ
トランプに興味を持つ友人、驚異の引きに
驚かされた見知らぬ相手、貴方によってそ
の人たちとの出会いが出来たのです。
本当に、本当に素晴らしい出会いにアリガ
トウ。
私と出会ったこれから先も、何百年、何千
年とあなたは様々な人に遊ばれ続け、生き
続けることでしょう。
でも、貴方と出会えたことを、私は一生
の喜びとして、永遠に忘れることはないで
しょう。
貴方と出会えたことで導かれた、私の喜
びと奇妙な人生を回想しつつ、筆を置く事
にしたいと思います。
コメント：
出た！！
完全にイっちゃってる妄想フル回転で書いた文章です
某サイトの拝啓ゲームデザイナー様のノリで書いたんですよね。
でも、今見ても思うんですがまだまだ狂気が足りん！
ラブレターって難しいと思った文章です
コラム３：赤桐さんの話
１１月下旬に、トランプゲームの解説本
の決定版とも言うべき本「トランプゲーム
大全」が発売されました。この本に載って
いるトランプゲームは、約２５０種類と近
年のトランプゲームの本の中では最多の量
となってます。
本の著者は、赤桐裕二さんと言う方で、ト
ランプゲーム研究の第一人者であり、「な
かよし村とゲームの木」と言うゲーム会で
カードゲーム講座を担当されている方で
す。
「なかよし村とゲームの木」では、毎週土
曜日の夜に高田馬場で行われており、ブリ
ッジとの講習、大会、ボードゲーム会、ギ
ャンブルゲームの会と色々なアナログゲー
ムが遊ばれています。赤桐さんは第一週目
にトランプ講座と称して、海外の本やサイ
トで掲載されているトランプゲームのルー
ルを訳して紹介しています。
講座は始めに、赤桐さんが作成したルー
ルのプリントが配られ、それを赤桐さんは
物静かに読み上げていきます、その後、実
際にルールを確認しながら実際に遊んでみ
ます。その後、ルールは赤桐さんのサイ
ト、「ゲームファーム」にて掲載されま
す。（このサイトにだけ掲載している、素
晴らしいゲームもたくさんあるので、もし
興味ありましたら、そちらを見てみるのも
いいかと思います）また、草場さんにより
独自にアレンジが施され、他のゲーム会で
遊ばれるゲームもあります。
この講座で、良く読んでる途中に、ルール
のプリント間違いが見つかることがあり、
村民（この会のメンバーはそう呼ばれてい
る）から「赤桐さんのルールの間違いを見
つけるのもゲームの一つ」と言われていま
す（笑） 赤桐さんは村民の皆から、ルー
ルの確認で色々と質問責めに合うことが多
いのですが、それでもイヤな顔一つせず穏
やかな表情で質問に答えていっています。
私自身、土曜日の第１週が開いていたら
必ず行くようにしています。こんなゲーム
会は、なかよし村しか無いですよね。
実際に遊んだ、「セブン・スペード」とい
うシンプルなブラフゲームでが気に入っ
て、ルールの内容ををネットで書いて残し
た思い出があります。
赤桐さんは、毎月、毎月、休むことな
く、新しいルールを調べて訳し、遊んでき
てきました。そして３０年という年月が積
み重なって、この本が生まれました。
この本のまえがきとあとがきに、赤桐さ
んの言葉が載っているのですが、カードゲ
ーム講座の赤桐さんを見てきて、この言葉
には感慨深いものがあります。
国内最大のアナログゲームの祭典の「ゲ
ームマーケット」で本が初めて売り出され
た時、本を購入した後にとあるブースにて
赤桐さんにバッタリとで会いました。「赤
桐さん、本買いましたよ。」と話したとこ
ろ、赤桐さんはニッコリ笑って、いつもの
穏やかな口調で、「ありがとうどさいま
す」とおっしゃられました。
【「トランプゲーム大全」掲載オススメ】
フィプセン、ファイブカード・ルー、ミッ
トレール・ヤス、ピッチ、ブラックレディ
ー、キャンセレーションブラックレディ
ー、オー・ヘル、ナインテイーナイン、ミ
ゼルカ、トルフ、打百分、スパー、ツーペ
ン、ノックアウト、メイト、タントニー、
バラエティー、クリベッジ、インディアン
ラミー、５００ラミー、スコポーネ、ガッ
ツ、チャイニーズポーカー、スパイド・ア
ンド・マリス、スペキュレーション、ゴル
フ、エシリウス、ミッチ、ミルケン
コメント：
このおうちでトランプ初回販売時、前年の201４年のゲームマーケットでのトランプ界隈の大きな話題がトランプゲーム大全の販売だったと記憶しています。
そのビックウェーブに乗っかって書いた記事でこの４つの中では最速で書くことができました。
草場さんの存在はよく挙げられますが、
赤桐さんの存在もそれ以上に大きいものがあり、
その人柄を書くことができたと思っており、
個人的にはとても気に入っている記事です。
というわけでこんな感じのを４つゆうりさんに送ってたわけです。
ゆうりさんの正直この依頼がなければこのブログを始めることにはならなかったのかもしれません
あと、複数描いて見たら？と提案を頂いたVさん、結構大変でしたが個人的にはいい経験ができたと思ってます
ゆうりさん、Vさんありがとうございました
それで、掲載されたコラムの内容ですが、
それは今回のゲームマーケット大阪で確認して見てくださいな。
それではゲームマーケット楽しんでください！
僕は家で寝てます！！
