研ぎ澄まされた野心
【アンビション】
【アンビション】はMichael O. Church氏考案のトリックテイクゲームです。
【アンビション】というのはどんなのかと調べてみたらAmbitionと書き、
和訳すると野心ということだそうです。
私周辺の人間には非常に好きな人の多い印象のあるゲームなんですよね。
私は勝てませんが
■人数
4人で遊びます
3人でも遊べます。
遊び方は後で後述します。
■目的
点を多く取ることが目的になります。
ただし多く取り過ぎたら点にならないのです。
■カード
ジョーカーを除いた52枚のカードを使用します。
あと、ストライクを示す用のチップがあるといいでしょう
■ランク
ランクは以下のとおり
(2)AKQJ109876543(2)
■得点
このゲームは【オウシー・グロワ】同様、
トリックで取ったカードによって得点が入ります。
♣K…11点
♣K以外の♣…0点
♠のKQJA…5点
♠の2~10…2点
♦、♥のKQJA…2点
♥、♦の2~10…1点
また最後のトリックを取ると2点入ります。これをスクリューといいます。
点の総合計は85点になります。
■ディール、パス
ディーラーは任意の方法で決めます。
ディーラーは時計回りに全てのカードを配ります。
カードが配られたら、各プレーヤーは自分の手札を3枚伏せて他のプレーヤーに渡します。
渡すプレーヤーはラウンドごとに変わっていきます
最初のラウンドでは左隣り
2ラウンドでは右隣
3ラウンド目は向かいに
4ラウンドめはパスは行いません
5ラウンド目以降は最初のラウンドのやり方に戻ります。
■プレイ
最初のリードするプレーヤーは♦3の持っているプレイヤーで必ず♦3をプレーします。
それ以降はマストフォロー、切り札なしのトリックテイクになります。
ただし、ここで2のランクについて大きなポイントがあります。
リードされたスートのAKQJのどれかが1枚以上でた場合、
リードされた2のカードが最強になります。
それ以外では2は最弱になります
トリックに勝ったプレーヤーはそのトリックに含まれる点数の合計点を各プレーヤーに伝えます。
■得点
トリックが終わると、各プレーヤーは自分の取ったカードを計算して、
その合計点がこのラウンドの得点になります。
ただし、プレイで1番多く点を取ると「ストライク」となり、
得点は0点になってしまいます。
また、11点以下でも「ストライク」となり、
0点になってしまいます。(これは「アンダーストライク」と言います
ストライクになったら、チップを1枚もらい印にするといいかもしれません
またそれ以外にもボーナスが何種類かあります。
・1トリックもとらなかった場合、「ニル」と呼ばれてストライクにはならずに28点のボーナスがもらえます。
・53点以上とれた場合も1番多くとることになるのですが、このときもストライクにならずに「スラム」となり、いかのボーナス点をもらえます。
*53~64なら28点
*65~84なら35点
*85以上は50点
ただしスラムはゲーム中1回しか出来ません。
2回目以降はストライクになります。
■ゲーム終了
誰かが3回以上ストライクを取った場合ゲーム終了になります。
ただし、最後のストライクは多く取るストライクでなければいけません
アンダーストライクの場合は、ゲームは続行します。
終了ラウンドでストライク、アンダーストライクにならなかったプレイヤーで
最も得点の高いプレーヤーが勝利します。
■3人戦
以下の変更点があります。
・♣3を取り除きます。
アンダーストライクが14点以下になります。
パスを左隣、右隣、パスなしで行います。
このゲームは中途半端に取るよりは全く取らないか、
積極的にトリックを取っていくことが要求され、
絶妙なプレイのバランス感覚が必要とされるゲームです
中途半端な野心(Ambition)は破滅する。
どこまでも突っ切っていくことが大事であることが
製作者のメッセージであるのかもしれません
で、このゲームやってると
大量に点を取りすぎて3ストライクを絶対もらってました
野心がなさすぎる人間の代表でございます。。。。
追記
【アンビション】ですが、作者自身によって何回か改良がされているみたいです。
自分としては・ルール改定版は(恐らく)プレイしたことがない
・改定ごとに記載を変更して読み手を混乱させるのを避けたい
・ミニミゼール同様にルール改定前の内容を残しておくことで何かしらの資料としての有効性がある。
以下の点からルールを変えずそのままにしたいと思います。
しばらくして大幅に変更したルールを遊ぶことがあったら
新しく紹介してみようと思ってます。