前回のあらすじ
憧れのウンスンカルタ大会に参加することになり、
前日に人吉に到着してのんびりと観光に老け込んでました。
今回の記事はTrick-taking games Advent Calendar 2019の22日目の記事として
2日間でウンスンをみっちり行った内容を記事にしました。
今回の記事はウンスンカルタの用語やルールを知ってる前提で話を進めていきます。
なのでここからルールの把握をしていただくことをオススメします。
まずは合流してルールの確認を踏まえた練習をしました。
実際遊んだのですが東京で遊んだルールと全く異なりました。
モンチで出せる札があったら
エの札*3があってもモンチで出す札を優先させていたのですが、
実際はモンチの状態でもエの札を自由に出して良いことがわかりました
これはかなり戦略がかわりますね
- 札の配り方
まず先行の配り手が「きらいますか?」と聞きます
きらわない場合は1人3枚づつ配り全員が9枚になるように配ります。
嫌った場合はどうするか?
まず上から3枚を山から伏せて外して残りの山札を3枚づつ6枚配ります。
その後外した3枚を加えて混ぜます。
その後後攻が再び「きらいますか?」と聞きます。
きらわない場合はそのままくばります
きらった場合は後攻がカットを行い、今度は先行がきらわないか聞きます
きらわない場合はそのまま、きらった場合は一番上の札を下に持ってきて配るそうです
のこった3枚の1番上をめくり、エの札を決めた後、
ロバッタ*4聞きます。
ロバッタ場合はロバッタた人が余りの配を1番上にして、その次に捨て札、その次に最初に出すハエの札*5を伏せてだし余り札から重ねていきます。
これにより最初に出すハエの札が1番下に来ます、
これをひっくり返すとリード札が重ねた札の一番上に表に現れるようにして出されます。
このやり方はキレイで良いなと思いました。
- 出し方の作法
自分の体の中心の延長にに札の中心が来るように出すこうすると札の出し方として美しいと教わりました
大まかに定石も教わりました。
まず打ち出しが自分チームの場合、打ち出しから3人目のプレーヤーは必ずエの札を必ず出すことによって
エの札を持っていると言う意思表示をすることが大事であると言うことです。
つまり3人目は必ず仕事をしなければならないと言うことが重要になってきます。
3人めでエの札を出さなかった場合、エの札を持ってないか、エの札を出すことが出来ないというサインになるということです。
そして重要なことウンスンカルタの本質としてヤク*6をねらっていく遊びでもあります。
非常に狙いづらくはあるのですが、これに狙いに行くことを意識を集中することによりゲームの緊迫感がグッと増していくのです。
またメリを行うことのリスクもわかりました。
メリを出されるとモンチとなり基本ヤクをねらわれやすいので、基本は行いません。ただ、「メリ」のときは「ヤク」は不成立になるので特殊としてメリを行うことで「ヤク」をされやすい札を逃がしやすくしたりすることが出来ます具体的例としてはロバイ*7は誰か持っているかわかってしまっているため早く出しやすいように「メリ」をうまく使うなどしてアシストしてあげるのが良いそうです。しかしながらよっぽどの強い手では無い限りメリは行わないらしいです。かくしロバイ*8も同様、リスクが大きくなるので基本は行いません。ただ最後の局面で大負けしてる場合などは一発逆転を習い行うことが多いそうです。
しばらく大阪組と遊んだあと、
ウンスンカルタの練習会に参加してお手合わせしてもらいました。
明日参加する予定の女子大生のチームと明日審査員を行う人たちで練習プレイ。
色々な手を試したりして失敗しながらもとりあえずランクを頭に入れた感じです。
このゲームは戦略とかというよりは人の顔色を見ていくゲームだ…。
やっていて結構ミスががおおかったよなあ。
練習後は打ち上げに参加しました。
同席された地元の方がククを子供とぼろぼろになるまで遊んでいたと言う話で諸上がりました。
しかもアークライト版ではなくてバネスト版の方です。
バネスト版ですよ!!
打ち上げ会が終わって、宿に帰ったのが23時
夜遅くに温泉に浸って就寝。
次の日は8時に宿を出発。
朝色もそこそこにしてホテルで大阪組にあって早朝練習。
そしていざ、会場に。
当日の大会参加人数は112人だそうです!!
大阪のチームは2つに分かれて参加。
私のチーム名は「コツロバちゃんを愛でる会」。
大会は3チームとあたり勝勝ち負け数、総得点で競います。
初回はウンスンカルタを広められた鶴上さんを筆頭とした家元チームと対戦となりました。
遊んでいて緊張感はある物のぴりぴりと雰囲気にはならず穏やかな雰囲気で進んでいきました。
それでも隙を見つけて勝つと言うことは至難の業でした。
ただ、上手く隙を見つけて「ヤク」を取りました。
そして最後には、
かくしロバイで「ヤク」成功し大逆転勝利というドラマで勝つことが出来ました。
これはくせになりますよね。
(途中の「ヤク」決めたのわたしなんだがな…」
一回戦目の熱気を持ち込んだまま食事
かしわソバと、ソバだけでは少ないとのことでかき揚げ丼も一緒に。
出汁のおいしいソバでした。
お昼休憩取ってからすぐに2回戦目開始。
で
2戦目以降なんですが良いところ無かったんです(笑)
2戦目は昨日お相手した女子大生集団。
でもこっちの手札(特に自分の)が良いのが来なかったのが良くなかった
それよりも印象的でしたのが敵チームの1人のこは勝っていたのにも関わらすかくしロバイを積極的に行っていたのでしたね。
あとで怖くないの?と聞いたら「ぜんぜん」と言ってました。
3戦目もさらにひどく。。。
手札が来ないのも(特に自分の)もそうでしたが、相手も地元の小学生チームで容赦無く強かった。あうんの呼吸ぴったりでヤクを取られたりと良いところはありませんでした。
チームワークが本当に磨かれていたのでもしかしたら独特のサインのやりとり見たいのはあるのかもしれませんね。
下位から数えた方が良いような結果でした。
まあ総当たり戦ならともかくもチーム同士の相性で大きく成績差がでてしまう大会ルールなので相性次第になってしまうので。
1日練習だけでは善戦できたとおもいます。
ではウンスンをたっぷり遊んだ感想を。
うんすんかるたは定義的には「1枚づつカードを出してカードの強弱を比べて取る」というトリックテイク の定義に沿っています。
しかしながら、実際遊び込んでみると従来の遊んできたトリックテイク と全く異なるというか…
これはトリックテイク とは全く異なるものを遊んでるということがわかるのです。
なんというか例を上げて言うとごいたとはげたかのえじきとブリスコラプジャルダの要素を混ぜ合わせた感じというか…。
トリックテイクで重要な要であるマストフォローの強度がかなり弱くなっていて、
そのかわり切り札(エの札)の存在が非常に大ききくなっているということです。
このことによりパートナーと相手の手の内(のエの札)を読み合うゲームになっています。
今回についてはとにかくラウンド毎に強さが変わるので混乱しやすく間違いが無いかどうか出すのだけで精一杯で札の強さとゲームの作法(日本のゲームなのでお作法にうるさい)だけで覚えるのがやっとでしたね。
ただし今回の大会の出場の最大の目的としては勝ち負け云々ではなくて、この大会で経験したこと感じたことをこの記事にいかにフィードバックしていくかと言うことを目的だったので色々と学べたのはは本当に大きな収穫でした。
ウンスンの定石はまだまだはこれから。
いろいろな人が研究していただければと思っています。
鶴上さんの奥様がつくられたうんすんクッキー
出来の良さにみんなが感激していました。
大会を終わった後鶴上さんとお話する合間が出来たので色々と雑談をしていました。
私がうんすんのルールが昔と変わっている所があることについて話したところ
「ラグビーやサッカーなどのルールもかわってく、大人や子供が幅広く遊べるようにルールを変えていくことも大事なのですよ。」
とのこと
なるほど、たしかにうんすうんの大会で活躍していたのはお年寄りだけではありませんでした。
むしろ若い子や子供が多く遊んでいましたよね。
これで大会はお開き、ですがブログは3日目に続きます。