トリテ好きに捧ぐ。
【ザ・トリテ】【カムレッド】
アナログゲーム界隈では近年、協力ゲームがブームとなってます。
もはや古典となっているものでは、「指輪物語」「パンデミック」を始めとして、
「hanabi」がドイツゲーム大賞となったのが大きな波となりました。
独特のゲーム性で話題となってる「パンデミック・レガシー」が今のトレンドになり、話題に事欠きません。
こうした協力ゲームの流行が今年に入ってトリテ会にも来ました。
トリックテイク協力ゲームという新しい創作ゲームが2つ生まれたのです。
お互いにトリックテイク、協力のシステムを扱いながら、ゲーム性が異なるっていますので、
ここで紹介してみたいと思います。
まずは【ザ・トリテ】から。
【ザ・トリテ】は練馬おやこボードゲームの会で作られた、マストフォロー練習トランプがあり、
そのトランプを使ったゲームが公募されたときににS. Ando氏によって作られた、創作トリックテイキングゲームです。
私が練馬親子ゲーム会に行ったときに主催の方に教えてもらいました。
マストフォロー練習用トランプが必須になっていきますが、
そ無ければ4デッキそれぞれ裏の違うトランプをそれそれ違うスートごとに取り出してそれを一緒に混ぜて
新しい1デッキのトランプとして組んで作っても良いです。
相手と相談しながら勝利条件を目指していくゲームとなってます。
人数は3人か4人、
4人はジョーカー以外の52枚、
3人はジョーカーと2~4を除いた40枚を使用します。
よくシャッフルして、それぞれ13枚ずつ配ります。
3は1枚のカードが余りますので、表向きにして、場の中央に置きます。
ランクの強さは通常と同じ、A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2となります。
最初のリードは1番弱いクラブ(4人ならクラブの2、3人なら、クラブの5)を持っている人が最初のリードとしてそのカードをを出します。
それ以降はマストフォロー、切り札スペードのトリックテイキングを12トリックを回していきます。
これを繰り返し、以下の目的を目指していきます。
- ・ぞれぞれ獲得したトリック数を3人の場合8、4、0トリック、4人の場合6、4、2、0トリックにする
・最終的に1枚のカードが残ると思いますが、お互いの残ったスートがそれぞれ異なるようにする。
それが達成できないことが分かった時点でゲーム終了、失敗となります。。
ゲーム中はお互い自分の手札のランクを他プレイヤーに伝えたりするのは一切禁止となります。
ただしそれ以外だったら何でも相談してもかまいません。
例として、「危ないのがあるから一回高いの出して」とか、「スペードだったら勝ってあげられるよ」とかならOKです。
裏でスートを解るようになってますので、
ランクは解らないけど、スートが自分が何枚持っているか解るので全員が解るので何を出しに行けば良いのか方針が立ちやすいです。
最初の方針として、自分の手札の内容で何が有効か何が問題になってるのか話し、
そっから最終的に何トリックを取って、最後のカードを残していくのを相談していきます。
プレー中は相手に自分のスートの無いカードを出してもらって、自分のやっかいなカードをディスカードするという連携プレーを行って障害を乗り越えていきます。
そのほかにもいろいろなコミュニケーションを駆使したプレーができると思います。
うまく相手とコミュニケーションを取りながら進めていくのがいいでしょう。
このゲーム、題名から、ピン、と来られる方もいると思いますが、
今年のドイツゲーム大賞ノミネートの「ザ・ゲーム」からインスパイアを受けています。
確かに、具体的な数字の内容を明かさないで相手をがっつりコミュニケーションを取って攻略していくあたりは「ザ・ゲーム」似ていますね(^^)
もう一つは【カムレッド】。
日本語は「同志」と訳されるそーです。
こちらは4人限定で。普通のトランプを2デッキ用意します。
1デッキはA~6のまでの24枚のみ使用し、ビットカードとして使用します。
混ざらないように、2組のデッキはお互いに色や大きさが異なるものがオススメです。
個人的な考えですが、ビット用のデッキはブリッジのビットカードでや、
同じ数字で該当するカードゲームで代用できます。
まずはビットカードを表向きにしてスートごとに横並び数字ごとに並べます。
もう一組は各プレーヤーに5配りきります。
13枚の手札を配り終えたらその手札を見てビットを始めます。
まずは親から該当するスートで取れるトリック数に当てはまるビットカードを取っていきます。
たとえばスペードの6を取ったとすると、「スペードのリードされたトリックを6回取る」
ダイヤの1でを取ると「ダイヤでリードされたトリックを1回取る」という意味になります。
ビットカードを取らないというのもできます、そのときは0ビットとなります。
次に左隣も同じようにビットを行い、全員がビットを行っていきます
ビット数の合計が13になったらビットはおしまい。プレイに移行します。
もし、一週回っても13になってなかったらビットを続行しますが、
ビットを3週続けても13にならなかったら失敗となります
ビットが13オーバー、全員パスも失敗となってしまいますので注意してください!
ビットが終わったら、プレイを始めます。
プレイはマストフォローのノートランプで行います。
ビットしなかったスートのトリックを取ってしまった時や、ビット数をトリック数がオーバーしてしまった場合即座に失敗となります。
ここで注意なのですが、ゲーム中の相談は一切禁止となります!【ザ・ゲーム】とは逆ですね。
ビット内容とトリック数が完全一致した場合勝利となります。
【カムレッド】は、【ザ・ゲーム】よりは遊んだ回数が少ないのですが、
的確に多くとれるビットカードを先に取って、後は小さいビットカードで調整、というのがいいのかと思います。
相手に先に小さいカードを取られてしまうと頭がすり切れてしまうほど悩んでしまいますね。
このゲームはビットカードで会話をしていく鋭い切れ味を持った面白さがあります。
純粋にゲームととらえるのは賛否があると思いますが、
今現在の流行になっていることは間違いないので掲載してみました。
同じ協力トリテゲームでも両方とも味わいが違うので是非とも遊んでみてください。
こちらにゲームの詳しいルールが乗ってます。
これからも面白い創作トリテゲームが出てくるのは楽しみですね。