ゲームばっかりやってないで

アナログ、デジタル、両方のゲームが好きで、それらのリビドーをぶちまけるブログ。そのほかにもいろいろな雑記も。

ミッチ

シンプルなカード並べ合戦。
【ミッチ】

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このゲームは伝統ゲームではない、Mitch Gunzler氏によって作られた創作ゲームである。


そのため、近年のボードゲームに取り入れられているシステムを取り込んでいるように思えてくる。
このゲームは人によっては「ロストシティ」、「ケルト」に近いですね、という人もいる。
極端な人だとロストシティだ。ロストシティだ。と騒ぐ人もいる。
降順でしかカードを置けないという辺りは似ている。だけどゲームは【ミッチ】である。
ジョーカー3枚引くとラウンドセットになる辺りは「ぼろ儲けカンパニー」「ユニオンパシフィック」などを彷彿とさせる、でもミッチである。
ロストシティ、ぼろもうけカンパニーでもない。しかしながらこの2点をこのミッチは巧妙に取り込んでいる。
また名作アクワイアの株の購入のルールなどもミッチを彷彿とさせる点がある、違うか??
このゲームで使われているシステムは色々なボードゲームに応用されているのである。
相手との兼ね合いを非常に考えるゲームだと思う。
相手が場札に出しているスートがどれが多いか、
手札を見てどのスートが相手に勝てるか見極める必要があり、
そこを考慮するのがこのゲームのポイントではあると思う
手札の運が多いが、そのおかげで初心者にも受け入れやすく、ゲームの駆け引きの基本をシンプルに楽しむには丁度良い。

人数としては2人から5人まで遊ぶことが出来る
このゲームは大人数で遊ぶのもいいのだが、
少ない人数で遊ぶ方が何故か受けがいい傾向があった。スートを出す自由度が高くなるからだろうか?
なので、このゲームは3人で遊ぶのが一番いいのかもしれない。

トランプは52枚にジョーカーを3枚入れて55枚を使用する。
普通のトランプではジョーカーが3枚は用意するのは厳しい、
バイシクル製には広告宣伝用のカードがある物もあるので、それを代用するのが良いし、
どうしてもジョーカーがなければ、Aをジョーカー代わりで使うのがいいだろう。

まず各プレーヤーに手札を5枚配る。
プレイヤーは山札から1枚取り、手札の中から1枚を場札に置くか、捨て場に捨てるかを決める。
場札に置く時は各スート事に分けて置く。
重ねて置く場合は置き方に決まりがあり、小さい数のカードを必ず上になるように置く。
例えばJを置いたら、この上に置くのは10より小さい数になる、K、Qは置くことが出来ない。
Aを置いてしまったら、もう上に置くことが出来ない。

ジョーカーが出たら表にして捨て場とカード置き場と分けて置いておき、もう一回山札をめくる。
ジョーカーが3枚出たら、それ以降は山札をめくらず手札を捨てるか場札に置くかをする。
手札が切れたらラウンド終了。得点計算を行う。


各スートでお互いの場に出ている枚数を比べて、最も多く出ているプレイヤーがトップになり4点を得る。
それ以外のプレイヤーは出ている枚数分だけマイナスになる。
同数の場合はその列の一番小さいカードを比べて数の大きい方がトップになり4点を得る。
3枚出ていてトップにならなければ-3点、同じように5枚出ていてもトップにならなければ-5点になってしまう。トップにならない限り場にカードを出すのはリスクになるのである。
これを各スートで計算し、各プレーヤーの得点になる。
以降を繰り返し得点を競う。

banesto.shop6.makeshop.jp

最近発売された6スートトランプ「TENNOS」でミッチを遊ぶのも面白い。
6スートに増えたのだが、何故か3人で遊ぶのが評判が良かった。


このゲームはこちらの本で紹介されてる。