今回はTrick-taking games Advent Calendar 2016の17日のエントリーです。
前回は初心者にはとりあえずオススメする5つのトリテのATT(Anti Trump Trick-taking games)Ver.をご紹介しました。
今日も自分の番であるので、
今回はこの5つを遊んでトリテ慣れした方々にさらにステップアップしてオススメのATT10個紹介しようと思います。
遊ぶのに敷居が高いのもあるがどれも面白く、
トリテとして必ず話があがる大傑作の作品ばかりなのでゼヒとも遊んでもらいたいと思います。
ティンダハン
元々は同人ゲームフィリピンフルーツマーケットに収録されていたゲームの一つで、
テンデイズゲームズよりおしゃれなパッケージでリメイクされたトリテとエリアマジョリティーを合体させた作品です。
トリックに参加するか、それとも屋台に駒をだして得点を独り占めするか、
手番ごとに襲いかかるジレンマにテンションがあがりっぱなしになります。
サークル(ミスティクス)
アブストラクトで専門と言われたネスターゲームズよりオリジナルのゲームカードが販売されました。
そのカードは3色×4つのマーク×5つの数字と言う3つのスートを組み合わせています。
このカードで色々なゲームを遊べますが、
その中の「サークル」は新しい変態トリテの未来を見出してくれる一作。
ドラッキーな感覚のあるゲームになっています。
PALA
色をスートのトリテ。二つのスートをを「混ぜる」事によってスートを変えることができます。
これによって展開を大きく狂わせることができるのです。
遊べるゲームは二つあり、獲得する色を宣言するタイプ、
マイナス点を定義してなるべく取らないようにするタイプ、
どちらもカラフルな血しぶきを飛ばしあうコ・ロ・シ・ア・イが楽しめます。
ジキルとハイド
同名の怪奇小説がモチーフとなったゲームであり、
トリテなのに自分のカードを出さず相手を指
定してカードをプレイしてもらう事ができます。
他力本願の極みとも言えるシステムですが、相手の指示や判断から自分がどうプレイしてアシストすればいいのか多くの思惑が絡み合います。
テーマが合ってるかどうかは置いといてトリテ界で異形の光芒を放つ正にド変態・オブ・ド変態のゲームであり、そしてペア戦ゲームとしては極上の傑作です。
ウィザードエクストリーム
元々は「7つの印」のリメイク。元々のウィザードよりもさらに厳しく、
各スートごとに正確にトリックを取らなければいけません。
1トリックごとにズシンとこたえていく緊張感ははこのゲームでしか味わえない。正にエクストリームを要求させられるゲームです
。武藤敬司をまねたポーズをする、妨害者の存在がさらにいいスパイスに。
ヴァス・シュティッヒ
一部で伝説と化していた超絶変態トリックテイク。
このゲームではカードを表にして並べ各々が持って行き、
全員が取り終わった後で改めてトリックテイクをいます。つまり全員が各々の手札を把握している状態でトリックを行うのです。
このゲームは「トリテ・アブストラクト」と呼んでもいいのではないかと。
ひと昔前まではレアなゲームでしたが、日本語版復刻により手軽に遊べるようになったなりました。
いやー、いい時代になった。
トリックマイスター
基本シンプルなトリテなのだがそこにランダムに4枚のルールカードが付いてきます。
そのカードの中には「2番目に強いカードがとる」とか「カードランクが逆転する」と言うふざけたルールがあり、
結果として宇宙が見えるぐらいのぶっ飛びトリテが爆誕してしまうことありえます。
トリテを好きでたまらない人たちの為の大人のための猛毒トリテゲームです。
そして、伝統系にもATTはあります。
42
http://gamefarm.jp/rule/42.html
http://www.asahi-net.or.jp/~rp9h-tkhs/dom_42.htm
ドミノを遊んでいた子供の言い訳から生まれたドミノトリックテイクの決定版。
1つの牌が2つのスートを持つのがトランプでは絶対思いつかないアイディアだと思います。チーム戦ゲームとしても優秀で、
2人のプレイがうまくかみ合って宣言を達成したときの気持ちよさは格別、
こんなゲームが生まれるんだから子供のいいわけも馬鹿にできません。
打天九
四千年前の生まれた天九牌を使ったトリックテイクの祖先、このゲームは今遊んでも抜群に面白いギャンブルゲームです。
天九牌のカードでも遊べますが、豪快な開牌法もこのゲームの魅力ではあるのでゼヒ牌で遊んでもらいたいですスートが独特で丸暗記必須ですが、
それで躊躇している貴方は本当にもったいない。今すぐ暗記パンでもたべておぼえるがいいさ。
打天九のサマリー
blog.goo.ne.jp
うんすんかるた
トリックテイクは外国の物だけではありません。
日本でも熊本県人吉にて遊ばれていた「うんすんかるた」を遊ぶと決して日本人はトリックテイクになじめないことは間違いである事が分かります。
八人専用やロバイなどの独特の役札があり敷居は高いですが
、フォローが途中で変わったりするこのゲームでしか味わえない楽しさがあります。
人吉では10月に大会があり、熊本復興の意味合いもかねてゼヒとも参加したいところです。
早足で書いてしまいました。
伝統系は別としてデザイナーの作るトリックテイクはどれも変態色が強い傾向があります、おそらく自信の色を出そうとして、トランプでは絶対まねできないスートや構成になっているのでしょう。
トランプ以外のトリテの歴史はトランプからの呪縛から解放されるための試行錯誤の歴史でもあったからではないのだろうかと思います。
なお、来週土曜日開催の桶川ゲーム会ではトリックマイスター以外は全て遊ぶことができます。
で、ここまで書いてふと思ったことが。
あー、トランプやりてえなー。
たった今、友人がTwitterでピケを遊んでいるというツイートを見かけました。
playingcardgame.blog27.fc2.com
と、いうわけで、今はピケを遊んでみたいやういちでした。