9に纏わる3人トリテの傑作。
【99】
David Parlett氏が1974年に発表し、
氏の最高傑作と言われているのがこの【99】です。
取ったトリックを当てる系統のゲームで個人的には大好物なのですが、
実はあんまり遊んだことはないんです。
戦争での暗号からヒントを得て作られたという、カードのスートをビット数として使用するのは、
今現在でも斬新なアイディアですね。
多くの人に遊ばれていろいろなバリエーションも有るのですが、
今回は多くの本にかかれているスタンダードなバージョンを紹介します。
■人数
3人限定となります。
■用意するもの
トランプは2〜5までを抜いたもので、ジョーカーを1枚使い、合計37枚を使用します。
■ランク
A>K>Q>J>10>9>8>7>6
■ディール
ディーラーは任意の方法で決めます。
ディーラーは各プレイヤーに12枚づつ配ります。
残りの1枚は中央においてこのスートがこのラウンドの切り札となります。
ジョーカーはこの中央に置かれたカードになります。
ジョーカー又は各スートの9が中央に出た場合は切り札なしとなります。
パーラットはアゴニーアントやミニミゼールでもジョーカーをこんな使い方をしてましたね
■ビットカード
各プレーヤーは手札の12枚を参考にして9トリック中に何回勝てるか予想します、
予想を立てたら、手札から3枚選び、手前に伏せて置きます、
これを「ビットカード」と呼び、ここに伏せている3枚のスートによりとるトリック数を表示します。
クラブ=3トリック
ハート=2トリック
スペード=1トリック
ダイヤ=0トリック
たとえば、
ハートの6、ダイヤの2、クラブのJ
だった場合、ハート=2、ダイヤ=0、
クラブ=3なので合計5となり、このラウンドでは5トリックとるよ♪ということになります。
最低はダイヤのカード3枚の0トリック、最高はクラブのカード3枚の9トリックとなります。
数字が覚えられない!!と言うもいるかと思います。
覚えかたとして〜、
ダイヤは0に形が似てる、なおかつ膨らんだ場所がないので0トリック
スペードは下に膨らみが一カ所あるので(チョット苦しいですが)1トリック
ハートは頭に2カ所の膨らみがあるので2トリック
クラブは頭に3カ所の膨らみがあるので3トリック
と言う風に膨らみのある場所の数で頭に入れとけば覚えやすいと思います。
■プレイ、得点
あれ?あの宣言は?
このゲームを知っていて思ったかた、
基本プレイをとりあえず説明したいのでチョットお待ちを…。
なに言ってるの?って方は後でわかります。
ビットカードを全員プレイが終わったらディーラーの左隣からリードを行い
、マストフォロー切り札表示のスートを切り札のトリックテイクを行い、
9トリック行ったらビットカードを表にして得点計算を行います。
ます1トリックは1点となります。
そしてビットカードと取ったトリック数が丁度あっているかどうか確認します
(ビットカードより多くても少なくてもダメです)
宣言成功の人数によって成功したプレーヤーに入る得点が変わっていきます。
3人成功…各成功プレーヤ10点
2人成功…各成功プレーヤー20点
1人成功…成功プレーヤー30点
【99】のルールとしてはまだ不十分ですが、
もしトリックテイクをやりなれていない人や子供さんとかとと一緒に遊ぶ場合、
これだけでも一緒に楽しめるかなと思います。
で、お待たせしました。
あの宣言の説明の追加をします。
■プレミアムビット
本当の【99】では
ビットカード3枚を全員が出し終えたとき、
すぐにプレイは行わず、ディーラーの左隣から「プレミアムビット」を行います。
プレミアムビットは2つあり、
デクレア…ビットカード3枚を表にしてプレイする。
リビール…ビットカード、手札を全て表にしてプレイする。
と言うのがあります。
プレミアムビットはパスも出来ます。
プレミアムビットは最終的に1人だけになります。
デクレアを宣言した場合、デクレアのみの宣言となります。
例外として、デクレア宣言をしたプレーヤーが他のプレーヤにリビールを宣言された場合、
リビールに宣言し直すことが可能ですこの時は後に宣言したプレイヤーのビットが有効になります。
それ以降はディーラーの左隣からプレイを始めて
以降は通常のプレイと同じになります。
得点計算時、通常得点の他にプレミアムビットの成功の可否によって、以下のようになります
デクレア…成功の場合宣言プレーヤーに30点
失敗の場合は他の2人に30点
リビール…成功の場合宣言プレーヤーに60点
失敗の場合は他の2人に60点
次の項目で得点をまとめます。
■得点まとめ
各プレーヤー
1トリック…1点
ビットカードの成否
3人成功…各成功プレーヤ10点
2人成功…各成功プレーヤー20点
1人成功…成功プレーヤー30点
プレミアムビット
デクレア…成功の場合宣言プレーヤーに30点
失敗の場合は他の2人に30点
リビール…成功の場合宣言プレーヤーに60点
失敗の場合は他の2人に60点
因みに、このゲームで9トリックリピール宣言をして1人で成功した場合、
9点(トリック数)+30点(1人成功)+60点(リピール成功)
で99点となります、これがこのゲームで取れる最高得点であり、このゲームの名前の由来でもあります。
以降はディーラーを時計回りに移して規定数ラウンド行います。
どのカードをビットに回すか、手札として残していくかジレンマに悩まされるゲームですね。
パーラットはアドバイスとして、
「困ったら3ビットにすればいいよ」と言うことを本に書いているそうです
(いや、それはわかってるんだけどさ…)
お互いにビットを見せ合わない駆け引きも面白いと思うので、これもやって見たいゲームではあります。
以下のサイトでも紹介してるので掲載しときます。