この記事はTrick-taking games Advent Calendar 2018の12月11日の記事として書いています。
初心者に遊びやすいゲームであげられるトリックテイクのゲームとして、
ネットでは【ジャーマンホイスト】というトランプゲームが挙げられることがあります。
【ジャーマンホイスト】
トリックテイクとしては自体は非常に優しいバランスで、
人によっては運ゲーと思う人も多いかもしれませんが万人に楽しめるゲームだと思っています。
私としては、このシンプルさが良くてトリックテイクを知らない人でもしっかり考えられて楽しめる判りやすさが気に入っています。
このジャーマンホイストは此処最近知ったのですが、トランプを遊んでまもないくらいの大昔に
パーラット作の【ダックスープ】というトリックテイクをよく遊んでいました。
このゲーム個人的に思い入れのあるゲームで、よくできたルールに感動してました。
【ダッグスープ】
・1トリック終えるごとに山札から補充
・山札が切れる時点で前半と後半に分かれる
この点がジャーマンホイストに似ていますが違なる点もあります。
まず、ダッグスープはメイフォローのトリックテイクという事、
そしてこのメイフォローを生かして同ランクのカードを出すと勝てる「クワック」のルール、
そして点が序盤と後半の積になっていてバランスよく摂ることを要求される。
ルールだけでなくゲーム言葉の一つ一つにも
「ダックステージ」「ダックスープ」
などアイディアとユーモアがあふれていて非常に完成度の高いゲームでした。
個人的にはジャーマンホイストのルールは本当に綺麗にできてると思ってます。
トランプは13×4=52枚であるのでお互いに13枚づつ持ち合わせて山札から1トリック毎に補充していくと
前半で13トリック、後半で13トリック行うことができて、
「13」という数字で全部綺麗にまとまるので系統のルールは個人的には結構好きです
数学好きっぽい話をしましたが、計算間違えしやすい数学音痴のする話ですのであまり信頼置けないと思いここで打ち止めして本題に。
いろいろ調べてみて知ったのですがこのジャーマンホイストにインスパイアを受けたゲームが作られたり
このルールを含まれているもトリックテイクのゲームが多くあります。
分類までと言ってしまうような大袈裟なものではありませんが。
・前半、後半の2ラウンドに分かれる
・山札があり前半では1トリック終わる毎に手札から補充
・山札がなくなったら後半戦に入り手札のみで行う
この流れで大方行う2人用トリックテイクゲームの仲間を
「ジャーマンホイストフォロワー」
と言葉の正しさは元よりそういう風に個人的に呼んでます
自分のゲーム会では2人でトランプを行うことが多いため、その流れから2人用トリックテイクを調べるうちに
これらの系統を多く知ることができたので、これらのルールを紹介してみようと決めました。
まずはジャーマンホイストに慣れた人がいたらここから遊ぶのがいいかと
【スーパートランプ】
ジャーマンホイストは序盤は点がなかったのですが、
このスーパトランプでは序盤でも1点が入り後半では2点が入るようになっています。
またジャーマンホイストではトランプは山札から引いたカードでしたが、
スーパートランプでは子が切り札を決めて親がさらに強力な手札を決めることができます。
点が入り方がわかりやすくスリリングな展開が楽しめるので、ジャーマンホイストでは飽き足らなくなってしまった人にオススメだと思います。
ちょっと変わったゲームではレース要素がある【アスコット】はどうでしょうか
4枚のAを馬に見立てレースを行います。
プレーヤーは黒のスートの馬か赤のスートの馬
どちらかを受け持ちトリックをとった色のスートによって馬を進めていきます。
未プレイのゲームですが気にはなってますね。
どうでもいい話題ですが、
「アスコット ゲーム」でググってみたららロイヤルアスコットというメダルゲームが出てきました。
馬の動きがリアルに出来ていて、遊んでみたいなと思いました。
ドミノにも【レバリ】というゲームがあります
今まではトランプでしたが、
このゲームはドミノのトリックテイクです。
前半は手札のデッキ構成、後半は42のビットを行います。
ビットのルールを把握しないといけないので42を知っている人向けになりますが、
4人いないときでも42を楽しみたい時はいいかもしれないですよ。
トランプ、ドミノ以外では
【CLAIM 王国の派閥 】というカードゲームがあります。
ファンタジーの派閥戦争がテーマの
5スート中3スートを枚数を過半数取ることを目的とするトリックテイクです
序盤でも得点にできるアンデットや負けるとカードを取れるドワーフなど
スートごとに特殊要素があるゲームです
拡張もあるらしい
最近の日本の創作系で【コンドル・ホイスト】というゲームも発表されました
アナログゲームデザイナー、S. Ando氏による創作ゲーム。
本人もジャーマンホイストが元になってると説明されてますが、もう少しガチ寄りにしたいとのことで
前半はハゲタカのシステムで手札を構築し行い、後半よりトリックテイクを行うという戦略性を意識した作りになっているみたいです
トリックテイクになれた中級者でボードゲームを好みを置いている人にはいいのかもしれません
前半はトリテではありませんがそれはまあ、置いといてだ!
2020年に2界目が行われるはず?のTPPゲーム賞、
1回目応募作品にもジャーマンホイストフォロワーのゲームがあります。
ごえじさん作の【双子ストラグル】です。
ジャーマンホイストに似ているとヒゲ熊五郎さんに教えてもらいました
後半戦終了時に、役ができていれば勝利ができるというセットコレクション要素もあります。
山札が全て公開になっていて、それを散らばったおもちゃに見立てて片付ける。
後半はしまったおもちゃを散らかしていくというユニークなテーマになっています、
確かに1ラウンド目が場札のトランプを回収、後半で出していくのが似てますね
最後は海外の創作系で、
ジャーマンホイストフォロワーの中では一番難易度が高いと思っている
【WYSIWYG】というラリー・レヴィ(Larry Levy)氏創作のトランプゲーム
じゃんごの「誰かこのゲームやってくれ!」:WYSIWYG 【ルール】
これはジャーマンホイストをを調べていて知ったゲームでできました
題名はコンピューター用語とのことで
「コンピュータエイジに最適な、古い要素と新しい要素のブレンド」
と評されています。
基本点の計算と、ビットシステムがあるなどかなりテクニカルな戦略があります。
ジャーマンホイスト系では重量級のジャンルにはいるゲームと言えます
遊んでみたのですが相手の手札の有利不利が数字によって見えやすくなっているところが面白く、これによって手札の配り運が大きく減っていますね。
プレイを大外しするとあっという間に勝負が決まってしまうので、お互いに点数の評価が慣れてからするいいとと思います
これは何回も遊んでみたいですね。
とりあえずこんな感じになりますかね。
トランプゲームは呆れるぐらい多いので、
もしかしたら、これ以外にもあたらいく続々出てくるかもしてませんね。
これを書いている途中にまた新しく出てくるのではと思って、ビクビクしています。