ドゥビドゥビドゥワッパ♪
【ドゥビトー】
音楽にはドゥーワップというジャンルがあるそうです。
「1950年代初期から60年台初期にかけてリズム&ブルースという言葉がちょうど出てきた時代の黒人及び白人マイノリティーのコーラスグループ」であり、
「ドーワッ」「シュビドゥビ」といったスキャットのコーラスをバックにリードボーカルがメロディを歌いその後のミュージックシーンに大きな影響を与えてそうです。
(BRUTUS 2018年2月15日号、特集「山下達郎のBrutus Songbookより参考)
ということでしばらくブランクがを作ってしまった執筆のリハビリを軽く終わらせて終わらせて
今回はドゥビトーというゲームを紹介をします。
ドゥーワップは関係なし。
このゲームは最近出版された
「ライナー・クニツィアのダイス・トランプゲーム集」
に掲載されているトランプゲームの一つで
「私は疑う」という意味だそうです。
このゲームはまず流星キックさん(@ryuuseikick)がの熱烈なプッシュから始まってます。
参考↓
togetter.com
それから多くのゲーマー(特にトランプ好き)注目が集まり人気に火が付きました
【ドゥビトー】は遊んできたゲーマーの方々も唸るほどの完成度を持っているゲームで、
このゲームが紹介されている「ライナー・クニツィアのダイス・トランプゲーム集」を訳した方も
「今まで製品化されなかったのが不思議である」とツイートされています。
『ドゥビトー』はドイツの個人サイトで「なぜ1度も製品化されていないのか不思議」みたいなことが書かれていて、それが翻訳しようと思ったきっかけの1つだったりします。
— kkd (@telefone529) 2019年5月27日
この本にはシンプルながら密度の濃く良質なゲームが多く掲載されているのですが、
ここまで人気が出るゲームが発掘されるのは正直驚いています。
遊んでみるとクニツィアの傑作である「ロストシティ」「バトルライン」を彷彿とさせるジレンマを感覚を持っていて
それでいて子供でも遊べるくらいシンプルに遊べるセットコレクションのゲームでした。
そうそう、
セットコレクションのトランプゲームといえばこちらもあります。
これも「バトルシティ」に近いと言われてますね。
では、ルールの説明をします。
■用意するもの
ジョーカーを抜いたトランプ二組104枚使用します
■人数
1人〜4人
トランプの組数を増やせばもっと大人数でもできると思います
■目的
トランプを条件に沿ってできるだけ並べていきます。
置く場所によって条件や得点が変わってくるので、
どのタイミングでどのカードを置いていくかがポイントとなります。
■ディール
各プレーヤーに8枚づつ配り、残りのカードは中央に山札として置きます
(細かい配り方までは書いてないですが、
誰か配り役を適当に決めて時計回り順で配るなり適当に人数分組配って各々各自持っていくなり適当でいいと思います。)
■プレイと列の説明
1人ずつプレイを行います
このゲームでは各プレーヤーごとに専用の場があり、
そこの場に4列になるように置いていきます。
この4列ですが各列ごとににおける条件と得点が異なってきます。
1列目:新しく置くカードが
それまでのカードのランクより強くなければいけません。
スートは決まりがありません。
(ランクはA>K>Q>J>10>8>7>6>…>2となります)
この列は1枚1点になります
2列目:すべて同じスートにしなければいけません
数字は決まりがありません
この列は1枚2点になります
3列目:新しく置くカードが、
それまでのカードより強いランクを置かなければならず、
なおかつ全て同じスートでなければいけません。
ざっくり言うと1列目+2列目の条件になるということになります。
この列は1枚3点になります
4列目:全て同じ数字にしなければいけません
この列には全く同じカードをを置いても構わないです。
この列は1枚4点になります
1枚置いたら山札から1枚取り8枚にして次の人に手番を移します
■パス、終了
続けて手札から置くことができなったら、
パスとなりプレイを終了します。
パスになったプレーヤーはもうプレイはできません。
こうして全員がパスを宣言したらゲームは終了します。
■得点計算
各プレーヤーは各々自分の場の列に置かれたカードの枚数を
数えて得点を計算します。
例えば1列目が8枚2列めが12枚3列目が7枚4列目が3枚だった場合
上の得点を参考にして
1列目は1✕8で8点
2列目は2✕12で24点
3列目は3✕7で21点
4列目は4✕3で12点
合計すると65点となります。
各プレーヤーごとに計算して得点を競います。
さらにさらに、
【ドゥビトー】のバリアント本に掲載されている
【スピドー】も紹介しましょう。
ルールは【ドゥビトー】と同じですが、
場合自分の手番のときに複数枚出すことが可能という追加のルールがあります。
出し終えたら【トゥビトー】同様に手札の補充をします
出した枚数分補充して手札を8枚にしていきます。
これによって、1列に一気に出すことや、
複数列に少しづつ出すようなプレイも可能になります
これによって、ルールの短縮、山札を切らすことの駆け引きが生まれたりします。
トゥビトーはめくり運がかなり強いゲームです。
いい手が来ずに悩んで出すと別方向に並び始める運の皮肉があるんですよね。
今のところは1ラウンドで終わらせてますが、
運の要素が強いゲームは人数分ラウンド遊ぶほうがいいとされてますのでそれでも良いかもしれません。
ただ運の要素だけのみではないですよ。
このゲームは1手1手ごとに変わっていく手札の中での中で正しいタイミングでカードを置いていく面白さがあります。
また一人プレイでも遊ぶことはできますが、
他のプレーヤーがいることにのプレイを確認の駆け引きがあるので他の人と遊ぶのが良いでしょう。
あとこのブログなので言及したいと思いますが、
クニツィア、トランプ、めくりということで思い出すのはここで紹介された【ポートランド】というゲームがあります。
どちらかといえばポートランドのほうが6ラウンドの中でどのようにデッキのやりくりの戦略性が問われ、
その中で生まれるドラマがあるのでポートランドのほうが戦略性があると思ってます。
ただ、ポートランドはポーカー役を覚える必要がある分プレイの敷居は高いので、
ポーカー役を知らない人がいて、気軽に遊びたかったらトゥビトーがいいと思います。
このゲームは軸となるゲームは出来上がっているので、
いろいろなバリエーションを付け加えることができると思います。
個人的には仲間内で色々な遊び方を付け加えてチューンナップしてみてもいいのではないのでしょうか?
あ、あと、このゲームに感銘を受けた別府さいさん(@allotment31)このゲームのサマリーを作られたそうです。
単なるサマリーではなく、プレイシートになっているのは良いポイントですね。
これも参考にしてみてください。
「ライナー・クニツィアのダイス・トランプゲーム集」ですがこの中からもう少し紹介しようと思います。