ゲームばっかりやってないで

アナログ、デジタル、両方のゲームが好きで、それらのリビドーをぶちまけるブログ。そのほかにもいろいろな雑記も。

アッデンダ

愛してんだ
神ってんだ
David Parlettが仕掛ける足し算ゲーム
【アッデンダ】

今回紹介するアッデンダはDavid Parlettが作ったゲームで、Xで友人が面白いと紹介されていて興味を持ち、試しに自分のトランプ会とかで何回か遊んでみました。
結論から言うと非常に面白いゲームでしたので紹介してみます。


まずDavid Parlettって誰?ってなった方もいらっしゃると思うので、先ずはDavid Parlettの説明から。
David Parlettは、Spiel des Jahresの第一回受賞作のさいころを使わないすごろくとして有名な「ウサギとハリネズミ」「80日間世界一周」を作ったボードゲームデザイナーなのですが、トランプゲーム研究家として有名で、自身もトランプゲームを作っています。
David Parlettのの創作トランプゲームは、現代のトリックテイキングゲームの基礎になっているとも言われているぐらい影響を与えていて、このブログでもいくつか取り上げました。
99
タントニー
ミスマッチ 
アゴニーアント 
カウンターポイント 
ハムレット
コルージョン
ダックスープ 
ミニミゼール
結構多いな…。
これぐらい、
Parlettは色々なトランプ神ゲーを量産しまくってるわけです。

説明に入りましょう。
アッテンダは4人ペア戦と2人戦ありますが、2人戦のほうが気軽に遊べるのでこっちを説明します。
ちなみに名前をアッテンダと勘違いしてました。なんなら今でも言い間違えてますよ?

目的

相手に17点を超えさせるようにカードを出して総合計250点以上になるように目指します。

人数

今回は2人で紹介します。

用意する物

トランプ、
得点が随時入るゲームなので、チップがあると遊びやすいです。

カードの得点、特殊カード

カードには得点があります
A=1 
2~10:点数がそのままです。
Q:0点
K、Jは特殊カードになります。
Kは直前に出されたカードをコピーします。
Jは直前に出されたカードを無効にします。
なのでK、Jが続いた時の場合は少し特殊なケースが起きます。
例えば〔数字-K-J〕と続いた場合、
Kを出した場合Kは得点カードをコピーされますので数字×2の得点、Jが出るとKが無効となるので最初の得点カードの点数のみとなります。
〔数字-J-K-J〕と出されたらどうでしょうか?
最初のJが出たときは数字が無効化されるので0点、次のKが出されると前のJをコピーし、前のJを無効化します。そうするとまえのJで無効化になっていた得点が有効になり、数自分の点になります。そしてJが出たとします。今度は前のKの効果が無効化され、結果として1枚目のJが有効になり点数は0点になるのです。

K、Jカードは最初に出したときは0点になります。

ディール

お互いににカットして高いランクを比べ親と子を決めます。
親はラウンドごとに変わりばんこになります。
親はお互いに12枚づつ手札を配り、余りは山札とします。

プレイ

まずは子から始め、適当に1枚出します。
次のプレーヤーはすでに出されたスートと同じスートのカードは出せません。
これをリードプレイヤー、相手プレーヤー、リードプレーヤー、相手プレーヤーの順
つまりは4枚カードが出たら1プレイ終了となります。
最終的に各々違うスートのカード4枚出ることになります。
もし、出すカードがない場合、その場で終了となり勝者はありません。

得点、判定

このゲームでは17点を超えたかどうかで判定が決まります。
17点を超えていた場合、17点を超えるカードを出さなかったプレーヤーが勝ます。
17点が最後まで超えなかった場合は、最後に出したプレーヤーが勝ちます。
勝った得点は即時に計算します。
山札が残っていたらお互いに12枚になるように補充します。
こうして山札が無くなったらお互いの手札を出しきるまで遊び、お互いの手札が無くなったらラウンド終了します。

プレイミス

プレイの時、間違って同じスートのカードを出してしまった場合、出し直しをすることになりますが、
このプレイが17点超えた超えないにかかわらず間違わなかったプレーヤーの勝ちになります。
まあないだろう、とは思うのですがお互いに間違った場合もあります。
その時は最終的に最初に間違えたほうが勝ちとなります。

ゲームの終了

あるプレイヤーの累計点が250点になったら、ラウンドのの途中でもゲームは終了します。

足し算してある一定の数値を超えないようにしていくゲームはノイ、ピッグテン、多すぎる料理人などがありますが、
Parlettはトリテでよく言われているマストノットフォローを付け加えてます。
Parlettは自分のルールにはマストノットフォローとは明言はしませんが、マストノットフォローを発明したのはParlettなのです
このアッデンダでは、この要素を上手く戦略的なゲームになるように付け加えてます。
戦略として手札に17点を超えさせるようにしていくことがポイントで、17点を超えてしまう場合は点を低く抑えるような出し方をしていくことになります。
ただし同じスートが出せないと言う点が良く効いていて、相手が不利になるカードを出すようにプレイしていくことや、
4枚出せないと勝負は流れるため17点を超えてしまったとしてもそれを利用して無効化させることもできます。
引き運があるので、結構気楽に遊べると思います。
2人の時は試してみてください。