ゲームばっかりやってないで

アナログ、デジタル、両方のゲームが好きで、それらのリビドーをぶちまけるブログ。そのほかにもいろいろな雑記も。

打天九(中編)

<<<<前回は構成、ランク編

それでは前回の続き。
今回はメインのルール説明。
最初から細かく流れを書いていきたいと思います。



⬛︎人数
4人限定

⬛︎用意するもの
天九牌
チップ
1人100点持ちでOK。
麻雀の点棒がを使うといいかもしれません。
サイコロ2つ(親決め用)
親マーカー
ポーカーのディーラーボタンでもいいかな?
倍表示用サイコロ

⬛︎ゲームの流れ

このゲームは親が変わるとラウンド(局)が変わります。
最初は東場の1局目から初めて4局目まで行います
東場の4局目で親が変わると
東場→南場と移り、
南場4局目の時親が変わったらゲームが終了となります。
つまり親が8回変更になると終了になります。
ゲーム終了後、得点を数え
点数の多いプレーヤーが勝利となります。

まず仮親を決定します。


⬛︎仮親決め

まず最初に仮親を決めます。
決め方はジャンケンで決めても牌を引いて大きい人が引くか、サイコロで振って決めても構いません。

牌を裏向きにしてよく混ぜて、確実4枚づつ積み重ねて並べて4×8の山を作ります。仮親の対面(次のラウンドからは親)の対面の人が開牌方法を決めて親に向かって押し出します。
この開牌がこのゲームの花形で色々なバリエーションがあります。
この開牌の形については次の記事で書きますね。
親はサイコロ2つを振って出た目の数だけ自分から1として反時計回りにかぞえて当たったプレーヤーから牌を反時計回りに取っていきます。
この周り数なんですが、麻雀の言葉で
うに(右2)
といさん(対3)
さし(左4)
じご(自5)
うろく(右6)
といしち(対7)
さはち(左8)
じく(自9)
うじゅう(右10)
といじゆういち(対11)
ひだりじゅうに(左12)
というのがあり、これを覚えとくとゲームがスムーズになります。
全員牌を取ると各自8枚づつ牌が配られます。
各自が牌を確認したら仮親から(次のラウンドからは親)からリードを行います。

⬛︎プレイ

親からリードを行います(リード方法は前回説明)
プレーヤーは反時計回りにリードされた牌と同じ種類でランクの強い牌を出します。
同じランクの場合は勝つことが出来ません。
強い牌がない場合、あっても出したくない場合
その時はリードされた牌と同じ枚数を裏向きにして出します。
この時に何を出しても構いません。
つまりこのゲームはマストフォローのトリックテイクなのです。
全員手番を一周して出したら
リードと同じ種類でランクの高い牌を出したプレーヤーが出た牌を自分の牌を1番上に表向きにして4枚づつの山にまとめて自分の手前に置いておきます。
この4枚ひと山を「棟」と呼び
ラウンド毎の点数計算で重要になります。
今度は棟を取ったプレーヤーからリードを行いゲームを進めていきます。

⬛︎勝敗

このゲームは以前紹介した「スパー」同様、
最後の8棟目を取ったプレーヤーが勝利者となります。
ただし「スパー」と大きく異なるところがあって、
最後の1棟勝負になった時は途中で一回でも勝っておかないと(最低でも1棟取っておかないと)勝負に参加することができなくなってしまいます。

このゲームは最後に勝つように残していくだけでなくて、
途中で勝つ牌の管理も行なっていくことが重要になっていきます。

※ただし、最後が複数枚出しの場合は、
途中勝っていなくても勝負に参加できます。

勝敗が決まったら勝者と他のプレーヤーと得点のやり取りをします。

⬛︎得点計算

勝者以外のプレーヤー3人は得点を計算して支払うことになります。

この時自分が何棟取ったかを数え

4(基準点)ー自分が取った棟=支払う点

として計算します。

例えば自分が取った棟が2棟の場合、

4ー2(棟)=2点
なので2点を親に支払います

もし1棟も取りことができなかったら
1点の罰則点がつくことになります。
なので

4ー0(棟)+1=5点

5点払うことになります。

逆に基準点より多く取った場合、
例えば5棟取ったとしたら

4ー5(棟)=−1点
となり、勝者にー1点払う
要するに勝者から1点もらうことになります。
これから考えると6棟取ると2点勝者からもらえます。

もちろん4棟だとやり取りはありません


後述しますが勝ち点、負け点に親や役の倍率もかかっていきます。
もし自分が2倍親で2棟取ったけど
相手に最後の棟を取られて負けてしまった場合は
親の勝ち点、負け点は全て倍でやり取りすることになりますので、

(4ー2(棟))×2=4点
ということで4点を勝者に支払います。

得点のやり取りが終了したら
勝者は親になり局が変わります。
最初のラウンド(東場1局目)の
親は仮親なので倍率は1倍ですが
次のラウンド以降は
親の得点のやり取りが全て2倍になります。

親が勝者になった場合
局は変わらずに継続されされます
そして親の2倍だった親の倍率が3倍になります、
3倍の時親が買ったら勝ったら4倍、
また勝ったら5倍というふうになり
親の勝ち点、負け点が大きくなっていきます。

親は勝ちづつけると得点はどんどん大きくなっていきますが
同時に負けた時のリスクも大きくなっていくのです。
大まかなルールはこれでおしまい
後は色々な役が存在するのでその説明です。

⬛︎様々な役

・至尊(武牌)
ジィズンと呼びます。
最弱である三の牌ですが、リード時に六の牌と一緒に出すことで、雑九よりも強い牌として出すことができ、さらにご祝儀として3人のプレーヤーから2点をもらいます。

f:id:yau_ichi:20180520001958j:plain

最後の残り2枚で至尊を出すこともでき、
出したプレーヤーは勝利となりもらえる得点が2倍となります。

・至尊(文牌)

文牌の場合は銅鐘六のペアをリードで出すことで天のペアよりも強い牌となりさらにご祝儀として3人のプレーヤーから2点をもらいます。
同じく最後の残り2枚出すこともでき、出したプレーヤーは勝利となり、もらえる得点が2倍となります。
ただしこれが一番違うところで、銅鐘六のペアをリードした場合
高脚七を持っているプレーヤーがいた場合、それを出して勝つことができるのです。
高脚七で取ったプレーヤーがいた場合、そのプレーヤーにご祝儀の2点を払います。
最後2枚で勝利した時もそのプレーヤーに2倍の得点を払います。

f:id:yau_ichi:20180520002047j:plain

写真は銅鐘六のペアを出したら
高脚七ペアを出されてしなったでござるの図。

なので銅鐘六のペアを持っていて至尊のチャンスがあった時は
高脚七のペアを出されることに気をつけないといけません。
もっともそうそう無いことなので気にしないで積極的に出すのですが。

・幺結(ヤオジェ)

最後の1枚のリード時に最弱の牌である銅鐘六か三を出し
それで勝利した場合、得点が2倍になります。
この時、他のプレーヤーが高脚七か6を出して勝った場合、
銅鐘六か三をリードしたプレーヤーだけが勝者に4倍払うことになります。
ただし、他の強いランクがでて他のプレーヤーが買った場合は無効です。

・四大賀 (スーダーハー)

4枚セット
天2枚と雑九2枚
地2枚と雑八2枚
人2枚と雑七2枚
和2枚と雑五2枚
で勝利した場合全員からご祝儀として4点もらうことができます
もし、4枚セットで勝利した場合は、得点が4倍になります。

・七枝結(チージージェ)
連続て7棟勝利した場合、
七枝結と呼ばれ勝利点が2倍になります。(親でない場合、各プレーヤーから10点もらうことが出来ます。
この時点で他のプレーヤーは勝負に参加できないので七枝結を決めたら勝ちなのですが8棟目も取れるかどうか行います。
8棟目も七枝結のプレーヤーが取れた場合、八枝結(パーチージェ)となり、勝利点が4倍になります。親でなければ各プレーヤーから20点づつ合計60点もらうことが出来ます。

・七支牌(チージーパイ)
このゲームはギャンブルゲームですので、
最初の配牌が大きく関わってきますが、
手札が悪くても勝てる救済措置があります。
最初配られた時に

杯の目が赤い目が1つで他は全て白い目
8枚中7枚が武牌

どちらかが成立していれば七支牌となりその手牌を配られたプレーヤーが即勝利し
得点が2倍になります。

さらに
杯の目が全て白い目
8枚全てが武牌
文武混合牌が4種類存在する

この場合は八支牌(パージーパイ)となり
即勝利で勝利点が4倍になります

多く書きましたが、実際にやることは難しくはありません。
要は
「マストフォローのトリックテイクを行い、(途中のトリックを勝ちつつ)最後のトリックを取らないといけない」
ということになります

麻雀のような親決めのルールや基本点の計算、役によるボーナスなどの細かい要素もあるのでそこらへんが把握できるかがポイントですかね。

最後は【打天九】の見せ場と言っていい開牌方の説明と、
サマリーの紹介をします。

>>>開牌編へ