この記事は、Trick-taking games Advent Calendar 202219日目のエントリー記事です。
トリテの時間だぁーーーーーーーーーーーーー!!!!
はい、カラ気合を入れてみました。お久しぶりです。
唐突なんですが今年のアドベントカレンダー、タロット系のトリテの話題が多く出てますよね。
やっぱりこの2つのタロットデッキの販売が大きいですね。
そうですね。私ですが2つとも持ってますよもちろん。
おまけにタロットデッキは今まで日本で販売されたものも持っています。
なかよし村版、グランペール版両方持っています。ただ使われたことがないのでほとんど新品同然だったりします。
最近販売された2組のタロットのは様々な人の反響からわかるぐらい、良いものになっているのは確かみたいです。
ここまでなんか文章が上ずっていて変だなと思いますが、まあー久しぶりなんで許してください。
で、せっかくタロットデッキが出来たのだからなんかそれに関わる企画をしたいなと思ったわけで…。
と、言うわけで他の国で遊ばれているタロットを使ったトリテのルールを読んでみて感想を書いたらどうかと思ったわけです。
実はこのデックで紹介されているゲームの【フレンチ・タロット】ですが、タロットゲームが盛んなのはフランスだけではなくてよ。
ここにも書いていますがタロットはハンガリー、オーストリアなどで普及されています。
(そういえば「半がりでハンガリーで行く」という作品があったのを思い出したな)
特にハンガリーで遊ばれている【ハンガリアン・タロック】(パスキエヴィチとも呼ばれます)がゲームファームの記載ではタロットゲームでも最も面白いと書かれていました。
ただし、ただし、なんですよ。ルールをぱっと見るとですね、色々とルールがごちゃごちゃ入りまくって複雑すぎる。
正直言ってスカートのほうがシンプルに思えるぐらいなんですよね。
でも実はだいぶ大昔になかよし村の赤桐さんのカードゲーム講座のときの題材が【ハンガリアン・タロック】でその時にプレイした経験があるんです。
その時はトリテ知って2,3年ぐらいだったので、ゲームの知識なんてそんなにあるわけなし。ルールが全く理解出来ず精神崩壊して地蔵になってしまったことがあります。なんでその時の感想は全くわからないです。
でもあれから一昔ぐらい立ちましたし、いろいろなトリテのルールを知った今ならルールを理解できるんじゃない?と、言うわけで【ハンガリアン・タロック】のルールを読んでみて感想を書いてみようというのがこのブログの記事になってます。
せっかく素晴らしいタロッドデッキでフレンチ・タロットを遊び「タロット面白い!!」となって、他にどんなゲームがあるんだろうと興味を持ってこの記事を見つけて読んだみなさんが「ああ、タロット難しんだな…。」と絶望して諦めてしまい、せっかくタロットのゲームを低くしてくれたタロットデッキの努力を木っ端微塵にぶち壊すという、
トリガーハッピー万歳&これぞロックだぜ!という素晴らしい内容の文章になっているのでぜひお読みください。
(作った皆様ごめんなさい。今度お会いしたら、ぜひこのゲームで遊んでみましょう)
脱線をしていますが、こうでもしないと後半のルール読んだ感想ばっかりになっているので、ここでちゃらけておかないとやってらんねえ。という事になると思いこんな事になってます。
真面目に戻しましょう。
今回の記事で【ハンガリアン・タロック】以外に面白いやつないかな?とゲームファームから調べたりもしました。
また大貧民系のカードゲーム【Haggis】のデザイナーのSern Ross氏がおすすめしている?トリテのリストをボードゲームギークにあげていて、その中でもタロットを使うゲームをいくつか紹介しているのでそれら中からいくつか読んでみることにしてみました。
で、時間かけてよんだんですが…。
どれもがぜーんぶルールがみっちり!濃い、そしてどんなゲームか想像が全くつかないze★。
ここで注意事項がいくつか
今回は【フレンチ・タロット】のルールを知っていることを前提として紹介していきますのでご了承ください。あくまでルールを読んだ感想ですので、実際のプレイ感と大きく異る事があるかもしれません。
また、私自身が遊んだことのないゲームの感想ですのでもしかしたら勘違いしてる点もあることをご了承ください。それでは順々に紹介してきましょう。
フレンチ・タロット
フランス全土で最も遊ばれているタロットゲームで、今回発売されているタロットデッキもこのゲームを遊んでもらうのが前提で作られています。
このおかげで色々な感想やわかり易く説明がTwitterでも出回ってますね。
#フレンチタロットプロジェクト の
— おいしいたにし🐚 (@ta2sh1) 2022年10月24日
説明マンガ(1/4)#ゲムマ2022秋#ゲームマーケット2022秋 pic.twitter.com/658nRi3UWq
枚数はタロットデッキを全て使用で78枚、ゲームファームを参考にすると難易度は7になっています。(以降の難易度もゲームファームを参考にしています。)
タロットデッキの【フレンチ・タロット】の紹介でもしているのですが、5人先のパートナー秘匿の2対3で遊ぶナポレオンのようなスタイルをお薦めしており、
私もこれが一番面白いのではないかなと思います。
4人戦を実際遊んでみてわかるんですがデクエアラーとその他という3対1になるとビッド内容を成功させるのは結構大変なんですよね。
この3対1は難しいという問題、この話はあとでまた話します。
ロタロット
草場さんが創作したゲーム。
ゲームファームには記載はないですが、難易度は【フレンチ・タロット】と同様の7かと思います。枚数フル活用の78枚。
【ロタロット】は私のブログでも紹介しています。
タロットの基礎的な要素が入っていてタロット初心者でも遊びやすい出来です。覚える内容が多いですけどまだこれはまだ普通。
ここまで紹介したゲームでは基本的にマストフォロー、マストラフ、マストウィンという記載ですがこれは【フレンチ・タロット】と【ロタロット】だけになります。
これ以降のゲームになるとビッドで決まるゲームが特殊な場合を除いてマストフォロー、マストラフとなっています。
マストウィンが無くなっている、という点だけ見ると簡単になってるんです。
ストローマン・タロック
これは2人用で遊べるタロットゲームとして番外編で掲載。
難易度は6で54枚使用します。
タロットのルールに【ノルウェージャンホイスト】や【泥棒と乞食】のような2×4の下が裏向き上が表向きの場札を手札と使用してタロットをプレイします。
難易度6なので運の要素もありますが【フレンチ・タロット】より遊びやすいのと思います。
2人で何かタロットを使った遊びやすいゲーム遊びたいというのがありましたらこれがいいかもしれません。
ここまでは実際遊んでみたゲームになっています。遊びやすいので個人的にタロットの入門ゲームとしてお勧めです。
で、これからは自分も未プレイのゲームになります。
タップタロック
1800年頃からプレイされている比較的近代的なルールを採用したと言われるゲームです。
難易度は7。使用枚数は少し減って54枚。
多少のルールの変更はありましたがそれ程複雑化することもなくオーストリアで現在まで続いているそうです。
ゲームファームにも枚数も少なく比較的ルールがかんたんであるという点からタロット入門としておすすめと書かれています。
【フレンチ・タロット】や【ロタロット】では4人限定の3対1のゲームでしたがタップタロックは3人限定ゲームで1対2のゲームになっています。
ビッドも基本的に得点の倍率が変わるだけで比較的成功しやすい形になっていると思います。
もしかしたら3人いたら【フレンチ・タロット】よりもこっちのほうがいいかもしれないですね。
ノインツェーナー・ルーフェン
最近ゲームファームに追加されたタロットゲームです。
オーストリアでプレイされているタロットカードのゲームで、【タップタロック】の子孫にあたるとのこと。
難易度は7で54枚使用。
結構シンプルなゲーム内容になっていて、【フレンチ・タロット】や【タップタロック】を遊んでもう少し難しいゲームを遊んでみたい時にいいかもしれません。
このゲーム独特の特徴として、タロンの交換が面白くなっています。
タロン交換の時タロンの上から宣言分枚数取って取ります。その後手札から同じ枚数捨て札にするか、ゲームの倍率を上げて引き直すという方法になっていて、個人的にはゲームの面白さにも直結した交換方法でこういう効率的なルールは好きです。
また3人戦になるとダミーの存在があるらしいです。面白そうですね。
ここで込み入った話を…
【ノインツェーナー・ルーフェン】ビッドのルールは【フレンチ・タロット】と大きく異っていきます。
このゲームで最弱のビッドは「ルーファー」というのですが、このビッドを宣言するとデクエアラーは切り札を1枚指定して指定された切り札を持っているプレーヤーはデクエアラーのパートナーとして内緒でプレイします。要は4人で2対2のナポレオンを行うんです
【フレンチ・タロット】の1対3のゲームは【ノインツェーナー・ルーフェンン】では「3枚、2枚、1枚、ソロ」と呼ばれ「ルーファー」よりも高いビッドになってます。
これ以降紹介するゲームでも2対2のパートナーシップが最弱のビッドのゲームになっていて、1対3のゲームは高いビッドのゲームなっていて、ゲームとしては難しい物となっているのです。これは今後紹介するゲームでもこの形式のビッドになっているのです。
では、閑話休題。これからもう一段階難易度が上がります。
ケーニヒスルーフェン
オーストリアのゲームです。【タップタロック】とほとんど同じころに生まれ、現在でもタップタロックと人気を分けあっています。【タップタロック】が3人ゲームであるのに対し、これは4人ゲームです。
難易度は8で使用枚数は54枚。
第一の感想としては‥。
何だよ!このビッドの量!しかもゲームもそれぞれ違うじゃん!!
どうやらそのままのルールで伝わった【タップタロック】とは違い、ルールが増え続けてしまった結果ここまで複雑なゲームになってしまったとのことです。
多すぎるビッド、ダブル、ボーナス、ボーナスの予告、パートナー指名(このゲームではキングのスートによって指名します。因みにこのゲーム名の【ケーニスルーフェン】はキングの名称とのこと)得点が倍になるラウンドの継続があるなどなど。
あらゆる見てきた要素がもりもりもり。しかも現在でも地域やプレイする人により非常に多くのルールの違いがあるらしいんですよねコレが。
Sern Ross氏が書いていたのですが「他のタロットゲームにはなかったネガティブコントラクト(すべてのトリックを失うか、1つだけ勝つようにする、など)が追加されたことが大きい。最強の手札を持っていないときでも、ゲームに参加できるような気分にさせてくれる。」(DeepL翻訳、意訳)とバラエティに富んだルールの多さを絶賛していました。
たしかにこのあと読むネガティブコントラクトを行うゲームは【スロベニアンタロック】のみなのでまあこの手のゲームでネガティブコントラクトまあ少ないかもしれません。やりごたえはありそう。ゲームの根幹は今まで紹介したタロットと似ているような感じなので、このビッドの種類だけ覚えられるようになれば後は大丈夫な気がしないこともないですが…。
ツェゴ
ドイツの伝統ゲームで、3人のゲームになってます。現在ドイツではシュバルツバルト(ドイツ語で黒い森)があるバーデン地方だけで遊ばれているそうです。【スカート】や【ドッペルコップ】の印象が強いドイツですがドイツでもタロットは遊ばれているんですよね。
難易度は8の使用枚数は54枚。
このゲームではカードは各プレイヤーに11枚ずつ手札として配られ、中央には10枚が裏向きにタロンとして配られた後、ビッドでデクエアラーを決め、タロンと交換をするのですが、この交換方法がこのゲームのユニークな所だと言われています。まずデクエアラーになったプレーヤーはは2枚以外の9枚を捨て、10枚のタロンを加えます、そしたらもう一枚捨てるというもの。ほぼほぼ全とっかえに近い交換方法なんですよね。ビッドによっても様々変わるのですが、この全てに近い交換するのがこのゲームの特徴だと思います。
またスカート本番だけあってのビット形式をスカート方式にしている点がドイツらしいのもいいですね。
あと、ビッド名が「かす」とか「別」って…。
とりあえずPagatで調べたら「かす」は「Leere」英語では「empty」(空という意味だそうで、スラングだと「空虚な」という意味合いにもなるのでここから「かす」となったと思います。)
「別」は「Verschiedene」英訳では「different」となってます。
難易度は高いですが前述の色々なビッドがごちゃ混ぜに入っている【ケーニヒスルーフェン】に比べたらまだわかりやすいと個人的には思いました。【スカート】のビッド方式を知っているからまあ、なんとか理解できた感じです。
ではメインディッシュ。
ハンガリアン・タロック
冒頭でちょこっと紹介したハンガリーで遊ばれているゲーム。
難易度は9で上がり使用枚数は更に少なくなり42枚。
基本的に4人限定で、切り札指名による可変パートナーシップ(ナポレオンのような)のゲームになってます。ここまでは今まで見たタロットのルールでも見かけたものがありますここら辺はまあ理解できます。
で、ここで新ルール、インビテーション。
ってインビテーションって何だよ!?
※インビテーション (Invitation) ブリッジの用語でパートナーをゲームまたはスラムへ誘うコール。
調べたら出てきました。
【ハンガリアン・タロック】のインビテーションは特定のカードの組み合わせを持っていたら特殊なビッドを行うことでデクエアラーを自分をパートナーにさせるルールのことです。このインビテーションがあった場合、デクエアラーはインビテーションを宣言したパートナーと強制的に組まなければいけなくなります。言ってる事伝わってますかね?
まあ、ここに来てブリッジの知識が必要になってくるだなんて…。てか、今までのゲームで最も枚数が少ないのに難しいってどういうことだよ…。
ただやらなくても構わないそうなので、出るかどうかは条件のカードを持っているプレーヤーの判断次第っぽいですね。
まあ、解らないうちはやらないほうがいいかもしれん…。
ホントこのインビテーションが最初読んでいてもわからずに苦しみました。
このゲーム有名なことだけあってBGAにあるんですよね。今まで紹介したタロットのゲームの中では(理解できれば)すぐにでもプレイできるゲームであることは間違いないです。とりあえずアドベントカレンダーの記事を全部書き終えたら俺、野良で遊んで見るんだ…。
スロベニアン・タロック
スロベニアでプレイされているゲーム。
難易度は9で使用枚数は54枚。
ここまでいろいろなのを読むと特に際立った特徴はないように思えます。ルールが複合してバランスよく入ってる内容になっていて、洗練度合いが上がっている感じがします。
【ハンガリアン・タロック】のさらなる応用編といった感じですね。
最低ビッドはナポレオンの様のパートナー可変、【ケーニヒスルーフェン】同様にキング指名になってます。
特に特徴はないとは言ったんですがゲームに勝たないと大量失点になるラドンという独特のルールがあります。
どのようにタロットのゲームが洗練されてきたか今までのゲームを全部遊んでみてから遊んでみると面白そうな発見がありそう。
休憩地点、共通点を纏めました
だいぶ紹介してきましたがここまでのルールを見るとタロットのゲームの大きい共通点が見つかります。
大まかに、
・切り札の愚者が最強として存在しているということ
(【フレンチ・タロット】では特殊札かつ最弱のカードだった)
・愚者、21、1がゲームでも重要な役割を持ち得点が大きい。
(大体愚者で21を取るかラストトリックを1で取るとボーナス)
・ゲームを倍にして勝負するコントラがある。
・プレイは基本的にマストフォロー、マストラフ
・ゲームの流れは
- ディール。
- コントラクトのビッドを行う。
- (ゲームによって)によってデクレアラーはパートナーを指定。
- デクレアラーはタロンのカードの何枚かと手札とを交換。(3と4が逆のゲームもあります)
- ボーナスの「予告」の宣言や「コントラ」の宣言を行う。
- プレイ。
- 得点の計算。
共通点は大まかに変わりはないと思うので
もし未知のタロットゲームを遊ぶ時はだいたいこの共通点を覚えといて、
「ああ、ここが変わってるんだ」「こういうルールが別に追加されているんだ」
と比べてみると遊びやすくなりタロットのゲームに対しての楽しさが増えると思います。
ここは重要な事なので追加加筆。
リンク先のゲームファームのルールをみて「ゲッ」となったかたもいると思うのでうが、
タロットでこれ以上ない面倒くささを誇るのがトリックで取ったカートの得点計算です。
大体のタロットゲームでは多くのタロットには通常のカードが持っている得点を計算するのとともにカードのセットによって得点を補正するというのがあり、基本的にはカードを3枚セットに分けて得点があるカードと無いカードの組み合わせによって得点を修正していくというものです。
各々違うところはあるのですが最終的に点数のないカードを1点と数えて、1セットにつき2点ずつ減点していくのと同じことになり、合計得点は70点となるというのが共通になってます。
【フレンチ・タロット】と【ロタロット】、【ハンガリアン・タロック】には得点補正が入りませんが、【フレンチ・タロット】、【ロタロット】は小数点計算が入ってます。
実は【ハンガリアン・タロック】が一番カードの計算はしやすいゲームなんです。
ではゲームの紹介に戻って記事の大ボスの紹介です。
ロイヤル・タロック
1985年ごろトーナメント用としてつくられたゲームで、【ハンガリアン・タロック】の改良版とも言えます。
ゲームファームだと最高難易度10になってるゲーム…(ちなみに2つあってもう一つはビラ)
使用枚数は最も少ない40枚!
どんなゲームだ!?と思われるかも知れませんが実はこのロイヤルタロック、ゲームの流れが他に比べるとすごいシンプルな構成です。
- ディール。
- 宣言を行う。
- プレイ。
- 得点の計算。
これだけ。
本来のタロットではカードの点数を取り合うポイントテイキングですが【ロイヤル・タロック】ではそれも撤廃されてます。
さらに今ままでのゲームでは3対1だったりパートナーが変動したりしたのですが、【ロイヤル・タロック】では固定のパートナー戦になってます。
ゲーム自体は恐ろしいほどシンプルなんですよ。
じゃあ何がこのゲームをそこまで難しくさせているのか?
それは2で紹介した宣言の内容なんですね。
このゲームでは、トリックの勝ち方や、取るカードの種類、あるいは指定のカードで指定のトリックを勝つことによりボーナス得点を得るできます。
これをボーナス得点(figurák フィブラーク) といいます。
ただしあらかじめボーナス得点を得ることを宣言しておかなければ、得点にならないのです。
で、その宣言内容が何と66種あります。
しかもその宣言内容も本当に様々で、中には手札の0点ではあるのに枚数の宣言があるのです。
なんでそんなのあんの?思うんですが、ゲームファームによるとこの宣言を使うことによってパートナーに手札の内容を伝えるのものだったりするのです。
また宣言の上位互換的宣言もありそれによって宣言の上書きもあったりとそこの関係も複雑だったりします。
(ゲームファームにその相関図が乗ってますが凄いです)
これね、最初唖然とするんです。でもこの宣言のアイディアはすごい!
本来ゲームのルールを全てボーナスという形にしてすべて宣言という要素に押し込めてしまった、というかぶっ込んでしまったんですよ。
トリテののルールも洗練されるとこういう形に行き着くのだなというのを感じました。
ゲーム自体の点数もかなり練られてるらく、基本点はあるんですが手が良くても宣言が消極的だと点が伸びないし下手をすると相手よりも点が少ないということもあるので積極的に宣言していかなければいけないゲームだそうです。
という事で各々のルールの紹介はこれで終わりとなります。
タロットは
面白そうだが
沼どころかマリアナ海溝
やういち トリテ川柳字余り
疲れた。疲れたわ。
何度か頭が変になりそうになったわ、コレ。
ルールの内容を読んで、自分の言葉で言語化するという行為がコレほどまでに辛かったとは…。
何遍も頭がスライムになったかわからん。
ここまで来たら文章ももう少しで終わりますので、
人間として復活してこれまでルールを読んで書いてきた感想を纏めます。
「タロットゲームに面白いゲームはない」
ってどっかどこぞののゲーマーさんが言っていたということを聞いたことはあります。
それはわかる。結構わかりづらい点があるものな。
ただ、ルールをみてわかったことがあります。
難しいゲームのほうが明らかに【フレンチ・タロット】の凡雑な点が改良している点が伺えるのは確かなのです。
例を出すと先ほどと同じことを書いてしまいますがインツェナールーフェンのビッドですね。
【ノインツェーナー・ルーフェン】のビッドは最弱ビッドのゲームは2対2のパートナーシップになっています。
【フレンチ・タロット】で普通行う1対3のゲームは【ノインツェーナー・ルーフェン】では一段階高いビッドのゲームなっているんです。
個人的にも得点配分ののことを考えるにタロットは3対1よりも、2対2のほうが成功しやすいのでビットの難易度としては正しい気がします。
それだけ3対1は難しい思ってます。
結構【フレンチ・タロット】のレビューを見てみると「3対1はきつい」ということを見受けられているのですが、これはそのとおり。
それ以降のゲームによって改良がされていますからね。
後は単純に枚数が減ったのもそうですね。これほどのルール量でありながら洗練されたいるのがわかるんですよ。
と、いう事なども色々踏まえてなので今回のコレを踏まえるに
「タロットゲームに面白いゲームはない」
ではなく
「タロットゲームは難しいゲームのほうが面白い」
だと思うんです。
トランプと別の道を歩んだ結果、ルールが鋭化された気がしますね。
(日本産のゲームだとルールではなくて定石が先鋭化されますよね)
トランプでは難易度の優しいゲームでも面白いのはあるんですが、タロットだと難易度の高いゲームのほうが圧倒的に面白そうに個人的には感じてます。
今の時代は一つの鋭いアイディア勝負でゲームを創り上げたゲームより、現存のアイディアを改良し1つの大きなアイデアとして積み上げられたゲームの方が今の時代に好まれる傾向があるとおもいます。タロットも時間をかけていろいろな洗練されたルールを積み重ねられてここまでのゲームが生まれたので、一見すると敷居が高く感じられるこれらのゲームも受け入れられる可能性は十分にあります。もしかすると何かのきっかけがあればですが、【フレンチ・タロット】よりも【ハンガリアン・タロック】や【ロイヤル・タロック】が今の人たちには強く好まれる可能性があるのではないかと思うわけです。
なので【フレンチ・タロット】イマイチだなー、と言われる方は、ここらへんのゲーム、特に【ハンガリアン・タロック】、【スロベニアン・タロック】、そしてついには【ロイヤル・タロック】を一生懸命ルール覚えて遊んでみるのがいいのではないかと思います。
どうです?やりたくなってみましたか?
いや、むしろやりたい人を減らしてる気がしてならん。ていうか、絶対してる確信はある。
ていうか、実際にやりてえよ。私が。
でも結局コレ、どうやったら遊びやすくなるんやろうか?
タロットの探究はまだ始まったばかり。