キャンセレーションブラックレディー
悪女が大暴れ
【キャンセレーションブラックレディー】
さて、【キャンセレーションブラックレディー】の説明します。
【キャンセレーションブラックレディー】は【ブラックレディー】を知ってることが前提になりますが、多くの人数でも大雑把になることがなく、
戦略があるワイワイ楽しめる完成度の高いパーティーゲームになってます。
アナログゲーム会の大御所である。安田均さんもこのゲームをお勧めしてます。
安田均のゲーム日記第二回 ブラックレディ・キャンセレーション
何故か名前は違うんですが、【キャンセレーションブラックレディー】だと思います。
国外では「キャンセレーションハート」と言われてますが、国内で改良され、【キャンセレーションブラックレディー】と言われるようになりました。
人数は5人以上から遊べますが、10人以上がベストとなります
トランプは2デッキ使用、人数分同じ枚数になる様配りきり、残りは【ブラックレディー】同様裏に伏せて半分は表向きにします。
あとのやり方は【ブラックレディー】と同じですが、
このゲームでは「キャンセル」というルールが追加になります。
■キャンセル
同じトリックで同スート、同ランク(つまり全く同じカード)が出た場合はそれらを出したプレーヤーは
トリックに勝つことができなくなるという「キャンセル」が発生します。
キャンセルが発生した場合、トリック行って、キャンセルされない最も強いカードを出したプレーヤーがトリックに勝利となります。
これらには色々な例外が起きることがありますがあります。
例えば、リードされたスート全てがキャンセルされる事があります。
この時はリードされた以外のランクの強いカードが勝ちます。
なお、捨て札は同じランクであればキャンセル出来ます。同ランクのカードが3枚あったら、全てキャンセル出来るのです。
そして最も極端な例ですが、全てのカードがキャンセルされた場合、リードのプレイヤーがトリックの勝者となります。
ルールとしてはこれだけがくっついた感じですね。
それだけながらスリリングな面白いゲームになってます。
ポイントは自分がカードを出した時その後の相手がキャンセルしてくてるカード(これを「お手紙」と呼んでいます。)を出してくれるかということでしょう。
基本的出たカードをキャンセルしてあげるのだセオリーだと思います。
もし、キャンセル無視して他のカードを出してしまうと、
キャンセルしなかったカードは孤立してしまい、これでトリックに勝つ可能性が出てしまうからです。
しかしそんな簡単にキャンセルできるわけではありません。キャンセル出来るカードよりも優先して出すカードがある場合があるし、
出したくても出せなくなってしまう事態もあります。ワザと出さないという悪どいこと考えることだってアリなわけですし。
そしてギャンブルとしてキャンセルに賭けていきなるブラックレディーを出してしまうのもアリです。
しかし、必ず出してくれるとも限らない…、
でも、もしキャンセルしてもらうと-26点の大ダメージを誰かに押し付けることができるので、その時の上手く行った時の快感はたまらないものがあります。
このゲームはトリックテイクの皮をかぶってますが、
本質はお手紙相手の信頼と裏切りが交錯する極上の心理戦ゲームになってるわけです。
悪女が主役の本当に一筋縄ではいかないゲームになってます。
もし、10人以上人がいたら、【キャンセレーションブラックレディー】はオススメです、
あ、ただしトリックテイクがよくわからない人が混ざった場合、【ブラックレディー】から先に遊ばせて下さい。
おまけにこのコラムを紹介しときます。