ナポレオン、ブリッジの源流
【500】
【500】は【ユーカー】というゲームが元となり作られたゲームである。
オーストラリアでは国民的ゲームとして愛され、日本でも「ノートランプ」で愛されている。
私がこのゲームを知ったのはアナログゲーム会で遊び始めてから1年経った時ぐらい。
自分のボートゲームを遊び始めてからの知ったゲームの中でもこの【500】は付き合いの長いゲームなのである。
ただ、強気なビットを行うゲームが好きではなく、苦手なゲームの部類に入れていた。
最近になってマーブルで草場さんに教えてもらって遊んでから、ようやく面白さがわかるようになったのであえて自身を持って紹介しようと思う。
3人戦では個人戦、4人だと2対2のペア線と、
人数によってバラエティーに富んだルールを見せるのが【500】の醍醐味ではある。
今回はパートナー隠匿系の5人戦にスポットを当ててで紹介してみようと思う。
■用意するデッキ
ジョーカーを含む53枚を使用します。
■ランク
500のランクは初めての人には複雑です。
切り札の場合と切り札以外の場合のランクが異なっているからです。
切り札のでは
ジョーカー>正J(切り札のJ)>裏J(切り札と同じ色のJ)>A>K>Q>>10>9>8>7>6>5>4>3>2
切り札以外では
A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2
と、なります。
正J、裏Jは強さはランクが間違えやすいので注意してください。
切り札が無い(ノートランプ)のときはジョーカーだけ独立した切り札となります。
■ディール
全員に10枚手札時計回りに配ります。
残り3枚はウィドー(ナロー)と呼ばれ、2枚は表向き1枚は裏向きにして場に伏せます。
■ビット
ビット表とビットによる点数は以下のとおりになります。
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
---|---|---|---|---|---|
スペード | 40 | 140 | 240 | 340 | 440 |
ハート | 60 | 160 | 260 | 360 | 460 |
ダイヤ | 80 | 180 | 280 | 380 | 480 |
クラブ | 100 | 200 | 300 | 400 | 500 |
ノートランプ | 120 | 220 | 320 | 420 | 520 |
上の数字は自分がデクエアラーになったら勝つ回数、横の数字は切り札のスートになります。
ミゼールビットもあるのですが、強すぎるのでこのスコアでは廃止してます。
この方がアグレッシブなビットの駆け引きができます。
手札を配られた後、時計回りでビットを行っていきます。
ビットは点数の前のビットより点数の高いビットを行うか、パスをするかのどちらかを決めます。
前のビットより点数の低いビットは出来ません。
ビットおして全員がパスをしたら最後にビットの人がデクレアラーにあります。
1回パスしても、デクレアラーが決定しなければ、ビットは行えます。
本来は「ミゼール」「オープンミゼール」のビットもあるのですが、強すぎるので排除しています。
ミゼールを廃したことによって、より前向きなビットが行えるようになりました。
デクレアラーはウィドーを取り、自分の手札3枚と交換し、3枚とも裏向きに伏せます。
■パートナー指名
デクエアラーは自分の持っていない切り札のカードを宣言します。(トランプ大全のルールを見ると切り札以外のカードを使用すると書いてありましたがここでは切り札も指名してました)
そのカードを持っていたプレイヤーはパートナーとなり、デクレアラーと一緒にビットの成功を目指します。
■プレイ
デクエアラーから時計回りにマストフォロー、切り札ありのプレイを行います。
■スコア
ビットが成功したらビットした点数の点数が入りますが、失敗するとマイナスとなります。
パートナーはその点数の半分の点が入ります。
その他は1トリック10点が入ります。
だれかが500点か-500点達成した場合ゲームが終了となります。
点の多いプレーヤーの勝利となります。
ビットから相手の手札を推理してじぶんの手札と上手くかみ合ってくれるようなパートナーを指名する。
それによって一見するとダメなハンドでも勝てる面白さがある。
この5人戦の【500】で、相手のビットから手札を推測してビットしていくのが楽しくなってきた。
相手が率先してビットに上がったらということは、ジョーカーを持ってる可能性があり、ダイヤを宣言してる。自分はハートのジャックを持っていてハートのスートが多いので、自分がハートを8勝ぐらいの強気で宣言して、あっちに裏J(ダイヤJ)がある可能性が高いので副官になってもらいたい、裏Jで任命したほうが良いかな?それとも1勝は確保したいからジョーカーのほうが良いかな?…。副官指名だけどジョーカーか裏Jの2択だよな?、両方ともありそうな感じだけど、外したら大変な事になるよな?
こんな感じで思い悩んだりしてる。
考えすぎてプレーがポンコツ化しているので、これをどうするかが課題となっている。
【オーヘル】とは逆の「厳しい条件を設定し勝ち抜いていく」というビットなので、慣れが必要になってく中級者用のゲームになっている。
トリテに慣れたら是非チャレンジしてもらいたい。