ゲームばっかりやってないで

アナログ、デジタル、両方のゲームが好きで、それらのリビドーをぶちまけるブログ。そのほかにもいろいろな雑記も。

W9マタドール

変態闘牛士現る
【W9マタドール】

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何故か煽ってみましたが、連続してドミノのゲームの話です。
ドミノで【マタドール】とスペインで生まれたゲームがあります、
本来の遊び方と違う変則バリアント【W9マタドール】を自分のよく通っているゲーム会で遊んで面白かったので、
牌ゲームを紹介したその勢いで紹介します。
自分の知る限り、マタドールのバリアントとしてはベストの面白さなので。オススメですよ。
今回は【カンテット】同様に普通の【ドロードミノ】との違いにスポットを当てながら紹介します。


○準備

本来はW6を使用しますが、今回はW9のドミノを用意します。

○【ドロードミノ】との違い

本来【ドロードミノ】は同じ目をつなげていきます。
【マタドール】の場合は足して7になるように繋げるます。
しかしながらこの【W9マタドール】は
足して10になるように繋げていきます。なので、2の目の場合は8、4の目の場合は6の目、9の目の場合は1の目
5の目の場合は5の目と繋がります。
0の目の場合はというとこのゲームには10の目が存在しませんなので、
そのままでは繋げることが出来ません。
どのように繋げるかは後で説明します

そして、[1-9][2-8][3-7][4-6][5-5][0-0]この6種類の目の牌、
はオールマイテイーです。
通称「マタドール」と呼ばれています。
マタドール牌を置くときは、どんな目でもつなげられますその時は置かれている牌とクロスするように置くようにします。
横につなげられる場合は横に繋げて、置くことも出来ます、
マタドール牌は10の牌でもあるので、0の目しかつなげることができません
マタドール牌は10の目になるので、繋げられるのが0とマタドールしかありません。ほかのプレイヤーとってはは厄介な牌なんです。
マタドール牌にマタドール牌を縦置きにして繋げることも出来ます、状況は変わらないのですがね。
あと、[0-0]はさらにやっかいで次に繋げる牌が他のマタドール牌しか無いです。なので攻撃性が高いです!

あと、【マタドール】の変わってる点を2つ。
ドミノのルールは本来は手札における牌がないときに山札から引くという鉄壁のルールがありましたが、
【マタドール】のルールでは、繋げる牌があっても出したくない時は山札から牌を一枚取ってパスをするというルールになってます。もちろん、山札がない場合はパスをしてもかまわないです。
ただし、この状態で全員がパスをしてしまうと、ラウンドが終わってしまうの注意してください。
もう一つ、【マタドール】では、ダブルの分岐はありません。横一直線につながります。
 
○プレイ方法

では4人で説明します。
4人の場合で話を進めます。
手札は1人11枚配り、残りは山札としてテーブルの脇に置きます。
適当な決め方でスタートプレーヤーを決めてラウンドを始め、スタートプレイヤーは自分の中から好きな牌を出します。
左隣のプレーヤーは出された牌の両端のうち、どちらかの数字の足して10になる数のある牌があったら手牌からつなげてゆきます。
前述しましたが、手牌が繋げられない、繋げる牌があっても出したくない時は山札から牌を一枚取ってパスします。
山札が無ければ、そのままパスとなります。
それ以降は時計回りに進め列の両端の数字を繋げていきます。
マタドールでは枝分かれはしません。
写真のように一列に横長く伸びていきます。

誰かの手札が全部出るか、山札が無くなった時に全員パスした時(ブロック)にラウンド終了となります手札に残った牌の数字を合計し、それがこのラウンドの失点となります。

スタートプレーヤーを左隣に移して、次のラウンドを始め、これを何ラウンドか進めて、失点の少なさで競います

尚、4人では無い場合、次のように人数にあわせて手牌を調整します。

2人 22枚
3人 15枚
5人 9枚
6人 8枚
7人 7枚
8人 6枚


本来のマタドールの合計して7で非常に解りづらくなってますが、
このW9バージョンは10なのでわかりやすく遊ぶ事が出来るようになりました。
「山札における牌があっても、山札から引くことが出来る」というルールの改変がすばらしいです。
一見するとドミノではダメなようなルールですが、これによりドミノ牌のマネジメントのゲームになっているような気がします。マタドールを強制的に出さなければいけない場面が一気に減ります。
またマタドールが無くても牌の引きにかけ引き作戦もあり得るわけです。ただし、引くことは他の人よりも牌が増えるのでかなりのリスクが伴います。
 特に山札が無い場合、マタドールを惜しんでパスをしてしまうと全員がパスをしてゲームが終わってしますことがあるので、非常に危険です。
周りを良く見ながらパスをしていくことが重要かと思います。
また、0がある牌や、5がある牌は出せる枚数が少ないので攻撃の牌としてどのように使っていくのかが重要で、ワザとパスする事で、メリットとデメリットが良いバランスになっていて面白いです。
失点も豪快なので一発逆転のチャンスも多々ありますよ。

この変態マタドールは多くの人にあそんでいただきたいゲームですよ。
その後、国会図書館で調べていたら、
明治の古い書物にマタドールの遊び方が書いてあって、
しかもW9でのプレイで合計10でつなげて遊ぶという記載がありました。びっくり

チェス(西洋将棋)の手ほどき : 附記・ドミノの遊び方 (KO商会): 1926|書誌詳細|国立国会図書館サーチ


変態は大正にもいたという訳か!!
またマタドールはW12でも遊べるという話が出てきました。【W12マタドール】は大量失点の可能性のある激辛ゲームになっているみたいです。
実際遊んで細かいルールを把握したら報告したいと思います。