ゲームばっかりやってないで

アナログ、デジタル、両方のゲームが好きで、それらのリビドーをぶちまけるブログ。そのほかにもいろいろな雑記も。

ル・トゥルック

おしゃれなゲームは腹黒い
【ル・トゥルック】

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このゲームを知ったのは2年前の7月、北ゲーム会にて草場さんに教えてもらいました。
このゲームをまとめて書いたのがきっかけでコラムを書く依頼をもらえたいきさつがあったので、
思い入れのあるゲームではあります。


togetter.com

改めてルールを書き改めたいと思い、
このゲームについて資料を調べてみたらいろいろなところから出るわ出るわ。
かなり細かく書かれているサイトもありますので、
ここでは、簡単に紹介をして、面白さをダイレクトに解るような解説をしていきたいと思います。

○準備

まず用意ですが、得点用のチップとトランプ。
そしてバックギャモンで使用するダブリングキューブを使用します。
ブリングキューブや得点のチップはおしゃれなものを使うことをおすすめします。
小道具を見栄え良くすることで一見地味なトランプゲームが華やいで見えるのです。
トランプは2~5と8を除く32枚を使います

○ランク

このゲームではスートの概念はありません、ランクのみの勝負となります。
ランクは7>6>A>K>Q>J>10>9。
7、6が、こののゲームでは最強のランクになりますので間違えないようにしてください。


○プロポーズ、スタンド、アクセプト、リジェクト

親は両方に3枚づつ配ります。
子はまずプロポーズ(やり直す)、スタンド(勝負)のどちらかの選択をします。スタンドならラウンドを始めます。
プロポーズを選択した場合、親はアクセプト(賛成)、リジェクト(拒否)、の二択を選ぶことになります。
 アクセプトの場合は3枚を配り直します。リジェクトの場合はそのままとなりゲーム開始となります。
 「スタンド」「アクセプト」「リジェクト」「プロポーズ」など横文字が出てきて解りづらい側面がありますが、
ここは横文字で覚えていただくことをおすすめいたします。
これらで言い合った方がかっこいいと思いますよ~。

○スポイル

このゲームでは3トリック勝負となりますが、
同じ数字が出た場合、スポイル(引き分け)となるルールがあります。
スポイルは引き分けなのですがディールの勝ち負けに大きく関わっていきます。
1トリック目ににスポイルをして2トリック目に勝った場合は3トリック目を行わずに勝つことが出来るのです
また、1トリック目に勝った場合、2トリック目にスポイルした場合、そのときも3トリック目を行わないで勝てます。
1トリック目に勝った場合、2トリック目で負けても3トリック目でスポイルした場合も勝つことが出来ます。
なお、1、2トリック目をスポイルした場合、3トリック目の勝負。
3トリック全てスポイルした場合はこのゲームは流れます。

ちなみにスポイルした後は同じリードした人から次の勝負を行います。

この傾向を見て見るとスポイルをした場合最初のトリックに勝った方が有利となります。
1トリック目で勝つとスポイルしても勝てるので相手に有利に待っていきます。
反対に1トリック目で負けてしまう不利になってしまいます。
なので相手より先に勝っていくのがポイントです。

○プレイ

子は最初のリードは必ず表向きに出します。
 親も一枚だし、ランクの高い方が勝ちとなり、勝った方からリードを行います
これを行い先に2勝した方が勝ちとなり、1点として次のディールを行います。
こうしてディールを繰り返し30点先に取った方が勝ちとなります。
全て普通に勝負ても良いのですが、
このゲームがエキサイティングになるためにもう一つルールがあります。

○ダブル

子の1トリック目のリードを除いて、両プレイヤーは自分のプレイの時に「ダブル」を宣言できます。
自分のカードを出すときに後ろ向き伏せ、ダブリングキューブの目を1段階上げて、
得点を倍にする「ダブル」を宣言することができるというものです。
相手はこの「ダブル」を受けるかやめるか宣言します。
ダブルをやめた場合今回のディールの点が入ります、
受けた場合は、このディールの得点が倍になって続行します。
ダブル宣言は35点先取ですので32点まで上げるのは意味がないですが、
理論上では最大64点まで上げることが出来ます。

この「ダブル」は【ル・トゥルック】の肝でもあります。
ダブル宣言により手札が弱くてもブラフを使って勝てることができるのです。
どのように使うのか例であげてみます。

3トリック勝負のうち2勝したらポイントが一ポイント。
たとえば、自分が親で10、J、6とします。6以外は結構弱い手ですが…。
まず、子から「プロポーズ」と宣言しますと。これをあえて「リジェクト」を宣言します。
あいてはまず、6を出してきました、自分は6を出してスポイルとします。
あいては再び6を出してきましたここで自分は裏返してダブリングキューブを倍の面を出し、「ダブル」を宣言。
しばらく相手は考えた後、宣言を拒否して降りました。おそらく強い目があるリスクを考えて降りたのでしょう
これて無難に1ポイント獲得したことになります。

…こんなにうまくいくわけでは無いですが、ダブルをうまく使うことによって
ゲームを有利に持って行くことができるブラフテクニックを使っていくことが【ル・トゥルック】の面白さです。
ちゃんと筋道を立ててブラフをかけていくことが重要であり、たとえ手札が強くなくてもうまく相手を下ろして堅実に勝っていくことができます。
これは【テキサスホールデム】のブラフのかけ方に非常に似ています。
テキサスホールデムをしたことがある方なら解ると思いますが唐突にブラフをかけても相手は降りてないから、筋道を立ててブラフをかけていくことが重要になっていくからです。
これが【ル・トゥルック】にも共通しています。

ゲーム会では2人ゲームは遊ばれる機会が無い(むしろ敬遠されてしまってるようにも思えるのですが…)ので、あまり大ぴらに遊ぶのは難しいゲームでしょうかね??
 仲の良い二人で遊ぶのがオススメです。
「プロポーズ」「アクセプト」って言い合えるから、夫婦やカップルで遊ぶのもいいゲームでしょうかね??*1 しかしさっきも書きましたがおしゃれな見た目とは裏腹なダブルの使い方による心理戦の駆け引きが要求されるゲームですので、かなり戦略的なゲームが好みの方にも進められますね。

*1:ケッ!と内心思いながら書く管理人(彼女なし)