ゲームばっかりやってないで

アナログ、デジタル、両方のゲームが好きで、それらのリビドーをぶちまけるブログ。そのほかにもいろいろな雑記も。

長天

ドミノゲームのルーツを求めて…。
【長天】

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前回に続き、もう少しドミノゲームの話をしていきます。
ドミノを含めゲームの牌というのは中国で約一千年前に北宋の時に初めて作られたと言われています。
その中で今現在でも中国で遊ばれている牌の中に天九牌というものがあり、この牌がドミノのルーツと言われています。
 今回はこの天九牌を使ったギャンブルゲームである【長天】を紹介します。
以前ドミノとバックギャモンの歴史の講義があったとき、ドミノゲームと今回紹介する【長天】を一緒に遊んでみると言う企画がありました。
一緒に遊んだところ、ドミノのつなげるルールでは無いにしろ、似てる部分が解りやすくなり、
それと同時に、アジアのゲームの反時計回り手番、ヨーロッパゲームは時計回り手番という
場所時代によるゲームの特徴変化かとかもはっきりと解るようになりました。
もしかしたら同じ系列のゲームを並べて遊んでみると、意外な発見があるかもしれません。



【長天】は中国広東地方で遊ばれているギャンブルゲームです。
中国では「斜釘」と呼ばれていて、【長天】はどうやら日本語読みみたいなのですが、ここではあえて【長天】と呼ばせていただきます。

天九牌の構成はドミノとも違ってます、ダブルはそれぞれ2枚ずつあります。
また、[1-3][1-5][4-6][5-6][1-6]も何故か2枚ずつ、
それ以外はそれぞれ1枚ずつになってます。
また、天九牌の目の1、4の目は赤くなってます。
これは中国さいころも1と4も目が赤いのです。

このゲームは4人限定。
天九牌と得点計算用のチップを用意して全員に同じ点になるように配ってください。
まず牌を伏せて全員でよく混ぜて、8枚ずつ取っていきます。

親から、好きな牌を自分に対して横向きに置いていきます。

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前にも書きましたが、ドミノは時計回りで行っていましたが【長天】は反時計回りで行っていきます。
次の人は前の人の自分の向いている側の目の同じ目がある牌があったら、
表向きにしておきます。
1周して自分の番が来たら自分が前に出した牌の下につなげていきます。

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もし出せる牌が無いときは、どれでも良いので裏向きにして置きます。
これを「牌を飲む」と言います。

前の人が牌を「飲んだ」場合、
表向きになった牌の目の数を受けなければいけません。

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こうして8枚全て出し終わったら終了です。

計算は「飲んだ」牌の目の数を合計します。

お互いの牌の目の差を計算して、
高い人は低い人にお互いの目の差分の点を支払っていきます。
よって、目の合計がの一番低い人は3人から点がもらえますが、
目の合計の一番高い人は、3人に点を支払わねばいけません。

もし、全ての牌が全て表になったときは、全てのもらう点は2倍になってもらえます。
反対に全て裏で出してしまった場合は2倍の点を支払わねばなりません。

次は点の一番低いプレーヤーが親となります。
これを規定数ラウンド行っていきます。


遊んでみるとギャンブルゲームの感じだな。と解るんですよね、しかもかなりアンダーグラウンドの感じのする。
引き運が重要にもなってきますので牌を取るときに願いを込めて引いてきてしましますね。
1ラウンドはすぐ終わってしまうのですぐ終わらせるゲームではありませんね。
何ラウンドも回して時間をかけて遊んでいく遊んでいくゲームだと思います。

【長天】は天九牌を使った遊びの中では1番遊びやすいゲームでありますが、
それ以外でも【打天九】、【鹿狩り】なども遊べますこれらも面白いですので今後説明したいと思います。