スペードをめぐる嘘と本当
【セブンスペード】
(撮影協力:ペンタメローネ)
スウェーデンの数学者、Johan Wastlundが2002年に創作したトランプで遊ぶブラフゲームです。
「なかよし村とゲームの木」と言うゲーム会で行われている赤桐さんのカードゲーム講座で
このゲームを初めて教えていただきました。
ここ近年作られた創作ゲームは、複雑になってしまう傾向が多いのですが、
それに反するがごとくのシンプルさが気に入り、ルールをTwitterに載せました。
本来は2人専用のゲームですが、改良されて多人数で遊べるようになりました。
そのことによって多人数戦となって、俄然盛り上がり、ゲームの幅がぐっと広まったように思えます。
今回はアレンジメントされたルールを説明します。
【目的】
スペードのカードを規定の枚数裏向きに自分の目の前におく事を目指します。
【用意するもの】
トランプ1デッキとして使用してください人数によってジョーカーを利用することもあります。
このゲームではジョーカーはスペードの代わりとして使用します。
【使用デッキ、勝利枚数について】
使用するデッキ、勝利する規定枚数は人数によって枚数が変化します
人数 | 勝利枚数 | スペードとして追加するジョ-カーの枚数 |
---|---|---|
2人 | 7枚 | 0 |
3人 | 5枚 | 0 |
4人 | 4枚 | 0 |
5人 | 3枚 | 0 |
6人 | 3枚 | 0 |
7人 | 3枚 | 1 |
8人 | 3枚 | 3 |
勝利条件の枚数ですが、
(スペード+ジョーカーの枚数/人数)+1
の計算式で覚えたほうがいいです。
全員が均等にスペードをひいてなおかつ誰かが1枚だけ必ず引ける枚数が勝利条件になっているという事です。
【手順】
まず良く切って山札として中央に置きます
ゲームはノンディーラー(配った人と反対の人)から始めます。
ノンディーラーは、山札の一番上からカートを取ったら相手に見せないようにしてスートを確認します。
このときに選択肢が二つあります。
スートがスペードではない場合
カードを山札の横に表向きにして捨てます。
これで手番はおしまいになります。
スートがスペードの場合、
もしくはうっかりスペードに見えてしまった場合
「スペードです」といって、手前にカードを裏向きにして置きます。
何だか急に胡散臭い言葉が出てきました。
要するにスペードと嘘をついて出してもかまわないのです。
この時、めくった人以外の全員は、出された裏向きのカードに対して、
手番循関係なくダウト宣言をする事ができます。
ダウト宣言があったとき、ダウトしたカードを表向きにします。
スペードの場合はダウトを宣言した人が脱落し、
表向きになったスペードは捨て札に捨てます。
スペードでなかった場合は、ダウトされたプレーヤーが脱落となり、次の人に手番が移ります
脱落した人はゲームからは参加できません。
こうして順繰りでカードをめくり、誰かが規定枚数に達するか、
1人だけ残ったらその人の勝ちとなります。
1ゲームでは短すぎるので、チップを用意して勝ったら1チップもらい、
3チップ先取で行うのが時間的にも良くなると思います。
重いゲームを終えて一段落したときに遊ぶのがいいのではないのでしょうか?
三人連続でスペードが出た瞬間のあの空気が瞬間冷凍で固まった感じは笑えます。
多人数をブラフでごまかすブラフゲームの真骨頂が味わえます。