ゲームばっかりやってないで

アナログ、デジタル、両方のゲームが好きで、それらのリビドーをぶちまけるブログ。そのほかにもいろいろな雑記も。

キノラ

甘く危険なハートのキング
【キノラ】

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色々あるのですが、今の時期ブログの更新を上げてみようかと企んでおります。こんにちわ。
 その更新を上げるきっかけとして「このゲームは紹介しても面白いのではないか」思っていた【キノラ】を紹介しようともいます。
このゲームはトランプ辞典や、大手トランプルールサイトのパガットには掲載されていません。
というのも草場純さん(よく出ますね)がフランスのギャンブルゲーム【リベルシ】を改良したゲームであるからです。

だからアップデートリベルシとかでも呼んでもいいかな?
ダサいけど。



gamefarm.jp


このキノラですが、
あえなく中止となってしまったゲームマーケット2020春のカタログにも掲載されていました。
今回はこのゲームマーケットに載っているルールを参照にしつつ紹介しようと思います。

■人数
3〜6人まで可能ですが、
今回はまず4人の場合から説明をしたいと思います


■用意するもの

トランプ52枚

チップ各自200チップ分
(草場さんは1チップ分10枚、5チップ分2枚、10チップ分8枚、50チップ分2枚を推奨してました)

■カードのランク、点数

A、K、Q、J、10、9…2

A=4、K=3、Q=2、J=1 10以下は0点

各スート10点で合計40点になります。

特殊のカードを1つ紹介。
♥のKがありますが、これは「キノラ」と呼ばれてます。
キノラの他のK同様3点ですが、
実はこのゲームに関しての主人公と言ってもいいくらいの重要な存在になっています。

■ディール、アンティ、保留

任意の方法でディーラーを決めます(じゃんけんなどでもいいと思いますが、ゲームマーケットで掲載していたルールでは各自カードを引いて一番弱いカードを引いた人がディラーとして決めるやり方を推奨していました)
以降はラウンド毎に時計回りにディーラーを交代していきます。

ラウンドの最初、
ポッド(中央のチップ置き場。容器を用意したほうが良いかもしれません)各自アンティ(参加料)を払います。

アンティですが、ポッドにチップがない場合は各プレーヤーは5チップを払います
さらにディーラーは追加で5チップ、つまり合計10チップ払います。
1ディール目はチップがないため上に書かれたアンティになりますが、
2ディール目以降にチップがあった場合はディーラーだけ5チップ払います。
要はディーラは5チップ余計にアンティを払わなければいけないというわけです。

ディーラーはカードをシャッフル、カットして時計回りにカードを配り切り、各自の手札を13枚にします。

各自手札を持ったら、その中から手札を1枚裏向きに伏せておきます。このカードは「保留」と呼びます。
保留するカードは何でも構いません。もちろんキノラでもいいです。このゲームではトリックを取らないのが有利になるので、
Aなどのカードを保留するのが良いかもしれませんね。

ただ、そうは問屋が卸さない話がありまして…。

保留したカードはプレイ後に公開することになるので他のカードと混ぜないように注意してください。
ゲームマーケット掲載ルールでは各自マーカーを要して保留したカードの上に乗せることをおすすめしています。

■プレイ
ディーラーの左隣のプレーヤーからトリックテイクを行います。
トリックテイクはマストフォローの切り札なしです。
手札の保留したカード以外を出し終える。
つまり12トリックを終えたらゲーム終了となります。

■得点計算

トリックを終了後、各プレーヤーはトリックで取ったカードの得点を計算します。
 計算終了後カードの得点が一番低いプレーヤーが勝者となります。
もし同点プレーヤーがいた場合、少ないトリック数、それも同じ場合はディラーの左に近いプレーヤーが勝者となります(ディーラーは自然と不利な立場にいるわけです)
それ以外のプレーヤーは自分が取った点数分のチップをに直接渡します。くれぐれもポッドに入れないように!!
その後、保留したカードを各自公開します。
その時保留したカードが以下の場合は次のラウンド時にペナルティーとしてポッドに払います。

各A…2チップ
キノラ…10チップ

それ以外は保留してもペナルティーはありません。
以降をラウンド毎に繰り返していきます。

ここまで読まれて
「ポッドが増えてばっかりじゃん!」
「結局キノラってなんなの??」
と思われた方が多いと思います。
ではゲームの主人公であるキノラの説明をしましょうか。

■キノラ

おさらいになりますがハートのKを「キノラ」と呼んでいると言うことは説明しました。
このキノラの存在がポッドに大きく影響します。
それは2つ。

・キノラを自分でとった場合、その場にあるポッドの同額のチップを払わなければいけない。

・キノラを他のプレーヤーに取らせた場合、ポッドにあるチップを全て取ることができる。

つまり、手札にキノラがあることはチップを多く減らすかはたまた多く設けることができるかのギャンブルが試されることになるのです。

 キノラを保留すると10チップのペナルティはあるのですがポッドのチップは最低でも45チップ分はあるのですからボット分を払うのだったら伏せてペナルティ分のみの支払いにしたほうが得かもしれない
ただ成功すればボット独り占めできるのは本当に大きいから本当に保留るすべきなのか。。。。。。
ここのジレンマがこのゲームの面白さだと思います。

■以降のラウンド、ゲーム終了。

このゲームは8ラウンド終了かだれか1人がチップを払えなくなり破産したらゲームが終了します。
8ラウンド終了時にポットが残っていた場合、ディーラーを左隣に変えて誰かがポッドを取るまで延長戦を行います。その時は全員アンティは免除されます。
延長終了時にAのペナルティが出ると思いますがそれはポッドを取ったプレーヤーに渡してください。

破産者が出た場合、ラウンドを最後まで行い破産者はポッド、勝者の支払い、ペナルティの優先順で支払います。ただし、支払いが0になった時点で支払いません、踏み倒してください。
ラウンド終了後にポッドのチップを破産者以外で山分けします。あまりが出た場合はチップを多く持っているプレーヤーのもの、同点の場合はそのラウンド時のディーラーに左に近いプレーヤーのものになります。

終了時にチップの計算をして順位を競います。

■4人以外の場合

3人の場合各スートの10を抜いた48枚で各プレーヤーは16枚の15トリック、6ラウンド行います
5人の場合はジョーカーを3枚入れて55枚各プレーヤーは11枚の10トリック、10ラウンド行います
6人の場合はジョーカーを2枚入れて54枚で各自9枚の8トリック行い、12ラウンド行います
ジョーカーですが、スートはハート扱いで2よりも弱くなります。
同時にジョーカーが出た場合は、先にプレイしたほうが強くなります。

他にも3人戦のときには各スートの2〜5を抜いた36枚で各自12枚の11ラウンドで行います。
このゲームはかなりきついゲームになるそうです。


原案のリベルシにはないカードを1枚保留するという行為により保管ギャンブルゲームにはない戦略があり、かつ簡易になっているため間口が広く遊べるゲームになっていますね。


 ポッドが取れるチャンスが多く、得点の移動の激しいゲームで非常に盛り上がると思います。
終盤でゲームが不利でもキノラをうまく利用すれば一発逆転は十分にありえます。
切り札なし、トリックを取ってはいけないゲームなので、ブラックレディ、ハーツの系統に近く万人に受けやすいゲームなのでぜひとも遊んでいただければと思っています。


一寸ヒント。
4人いれば1デッキで遊べることができるのでネットで遊ぶことが可能かと思われます。