ゲームばっかりやってないで

アナログ、デジタル、両方のゲームが好きで、それらのリビドーをぶちまけるブログ。そのほかにもいろいろな雑記も。

カシノ

折角予約したのに取られてしまう?超有名カシノゲーム。
【カシノ】

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【カシノ】カシノ系と呼ばれているゲームの一つで英語圏内ではメジャーと言われているゲームです。
うちのブログで紹介したゲームでいえばスコポーネがそれに当たります。
カシノ系ゲームの特徴としては、スートよりもランク(数字)の方が注目される足し算系のゲームとして取り沙汰される事が多いです、そのため日本のトランプゲームでも子供向けゲームで取り上げられることが多いです

この「カシノ」ですが、トランプゲーマーの周りでは結構知られているゲームですが意外と遊んだことがないぞ!?と言うゲームの一つだと思うんですがね。私だけなの?


でも、このゲームなんですが、実はこのゲームのルールを読んでいるとけっこう記載が曖昧に書かれているルールがあるんですよね
それが「ビルド」と言うルールなんです。
この「ビルド」は細かく追求し始めると本当にややこしいんですよね。ただこの「ビルド」によって豪快な展開がありそれがカシノの大きな魅力になっているわけなんです。
今回のカシノの説明はDavid Parlett著で日本語版として書かれた「トランプゲーム大百科」のカシノのバリエーションである【ロイヤルカシノ】項目をまとめて書いてました。
ただ「トランプゲーム大百科」に誤訳があったのがわかったので、そこらへんは修正をして書いております。
これが誤訳だと判明するのは本当に時間がかかったったんですよね。
このビルドのルールを判明させる時間のかかった経緯はこちら

togetter.com


とくに今回はカシノのルールの1つである「ビルド」が非常に複雑な説明になってしまったために。今回の記事では「ビルド」の説明に文章を割くことに決めました。

こんな複雑なビルドのルールがあるにもかかわらず何ですが結局は【カシノ】と言うのは子供向けのゲームではあるんです。
 同じカシノ系で以前紹介した【スコポーネ】の方が戦略性が高いです。ルールは【スコポーネ】の方が簡単ではあるので何とも不思議な話です。
まあ、4人になったらやはり4人でのみのレア性も含めスコポーネがおすすめなんですよね。
David Parlettも「4人だったらスコポーネがよく、3人はおすすめしない、2人がいい」とか、「初心者は【スコポーネ】からはいってからカシノをしたほうが良い」とか遠慮なくぶった斬ってます。
何だか【スコポーネ】の紹介に結局はなってしまった…。


■人数
2〜4人(ただし2人がおすすめ)
■目的
場札と手札の数の合計をうまく合わせて数多くのカードを取ることで点数を稼いでいきます


■用意するもの
トランプ、ジョーカーを除いた52枚。
得点用のチップ

■ディール
ディーラーを適当な方法で決めます、

ディーラーはトランプをシャッフルしたら相手から2枚づつ配ります。
お互いに2枚配ったら場に表にして置きます。
これをもう一回繰り返してお互いの手札4枚場札を4枚にします。
残りのカードは山札としておきます。

ゲームはノンディーラーから始めます。


■プレイ

手番プレーヤーは自分の手札の中から1枚を選んで場に出します。
その時以下の条件が合えば場にある札を取ることができます。

・出したカードと同じ数字のカードがある場合

この場合は例えば手札に♠Jがあり、場に♡のJがある場合手札から♠J
をだして場にある♡のJと一緒に取ることができます。
これはわかりやすいと思います。

・出したカードが場に出ているカード2枚以上の合計値が同じ場合

場に♡7と♣3があり手札に♢10があったとしましょう。

そうなると7+3=10で場に出ているカード2枚以上の合計値が同じとなるので♢10を出すことで場にある♡7と♣3と一緒にげっと。
この手番3枚のカードを取ることができました。

尚絵札の数字についてですが

J=11 Q=12 K=13
Aは1か14どちらにもなることができます。

上の条件を満たせる組み合わせがあった場合、全てまとめて取ることができます。

場札が4、1、5、3,2で手札に5があった場合(4+1、5、3+2)の組み合わせですべて取ることができるのです。
美味しいですね。

取ったカードは各自まとめて伏せておいておきます。

もし出したカードが条件に当てはまらなかった場合、場札として行かれます。

もし自分の番でカードが全て取れた場合、それはスイープと呼ばれます。スイープを1回行うと得点計算時に1点入るのでチャンスがあったら狙っていきたいところです。
あとこれは個人で遊んでるときにしていたんですが、
スイープを決めたときに取ったカードを1枚だけ表向きにしておくとわかりやすいです。

これをお互いの手札がなくなるまで行ったらディーラーは山札から相手側から2枚自分に2枚、これをもう一回繰り返し再びお互いの手札が4枚になったらゲーム再開、また手札がなくなったら同じことを繰り返し、山札と手札の両方がなくなったらラウンド終了となります。
 手札、山札をすべてなくなったときにおいてある場札は最後にカードを取ったプレーヤーのものになります。

 


■得点計算

ラウンド終了したら得点を計算します。
以下に書く条件に当てはまったプレーヤーは当てはまる得点をもらうことができます

カードを多くとったプレーヤー:3点(同じ枚数の場合は各自2点)
♢10を持ってるプレーヤー:2点
♢を多く持ってるプレーヤー:1点(同じ枚数の場合各自1点)
♠2を持っているプレーヤー:1点
Aを取ったプレーヤー:1枚に付き1点
スイープしたプレーヤー:1回に付き1点

計算が終了したら親を交代して次のラウンドを行います。
得点終了時どちらかが21点以上を超えた場合ゲームを終了し21点超えたプレーヤーの勝利となります。


これだけでもゲームとしてしっかり遊べます。
特に小学生のお子さんがいて一緒に遊ぶ場合はこれだけのルールでも良いかもしれませんね。



■ビルドについて
では、このゲームにおけるビルドの説明に入りましょう。
文章は長くなってしまいますが、この欄はしっかり説明していこうと思います。

手札のカードを出すとき、場のカードに付札をしてまとめることによってカードをまとめ月の手番で別ののカードによって取ることを
ビルドと呼びます。

ビルドというのは場札に手札をくっつけることによって予約するという感じで覚えてもらったほうが良いと思います

一番かんたんなやり方として手札2枚と場札に同じカードがある場合、
この場合、カードを出して普通に撮ってしまった場合、手札にあるもう一枚のカードは捨札として出さなくてはならなくなる可能性が大きくなります。
そこで、まず場札と同じカードを出してビルドしてまとめます。
そうなると、このビルドは同じカードでしか取ることはできません。

そうして、3枚目を持ってるプレーヤーが自分の手番でそのカードを出して全て取ることができます。このようにビルドを使うことで自分の手札を危険に晒すことなく取れる可能性を大きくすることができるわけです。

ここでビルドに関して共通の注意事項ですが、手札にビルドで取る予定の札ができなければ取ることはできません。
だからビルドを今回の手札はやり過ごして次の手札でビルドのカードが来るまで待つなんてことはできません。

しかし、相手が作ったビルドであっても自分の中に取る札があったらそれでとっても構いません。
この相手のビルドをとってもいいというルールのおかげで思わぬ番狂わせが起きて楽しかったりするのです。

もう一つ、ビルドしたカードを取る場合、ビルドしてない場札で合計値がおなじになる場合それらの場札と一緒にとって構いません。

場札に9のビルドと4、5、8、1で手札にあっったらスイープができるわけです
これも熱いですよね。

一通りのビルドの基礎的なルールは説明して応用編にいきましょう。
まずは合計値をビルドする方法です。
場札の1枚以上のカードに手札を1枚付札をして合計値を宣言しビルドします、そして自分の手札のときにビルドの合計値に値するカードでビルドのカードを取ることができます。

これは例を出しますと場札に9があり手札に1と10があったとします。
このときに手札の1を場札の9にくっつけて「10のビルドを作ります」と言います(言わなくてもいいですが、わかりづらくなることがあるのでビルドを作るときはこのように行ったほうが良いとされています)
その後10の手札を出して10のビルドのカードをすべてもらうということになります。

10のビルドに例で話しを続けますが、このビルドは10以外では取ることはできません。ビルドは同じ合計値のカードでしか取ることはできないのです。
しかし今あるビルドにに手札をくっつけてビルドの合計値を変えることができます。

つまり相手の作った10のビルドがあり、自分の手札に2と12(Q)があった場合、最初の手番で10のビルドに2をくっつけて「12のビルド」といって変えてしまします。そして次の手番で12のカードを出して取ってしますのす。
これは相手は自分が次で取るべきものであったのを崩されるのだからかなり相手にダメージを与えるビルドのテクニックだと思います。

さらに同じ合計値同士でビルドをまとめるマルチプルビルドというのも作ることができます。

さっきの12のビルドを使って話しますと。 たとえば12のビルド、10と1があり、手札に1と12がある場合は、まず手札の1、場札の10、1をまとめ、12のビルドのそばにまとめておきますこれにより「12の複合ビルド」と作ることができます。
要は同じ数字のビルドを一塊にしてしまうことですね。
マルチプルビルドは前述したように手札をくっつけて合計値を変えることができないので、合計値を変えられたくない場合はマルチプルビルドを積極的に作るのも戦略の1つでしょう。
ここまでビルドの作り方を書いてきましたが、
自分に手番に作れるのビルドは1つだけです。
ただしテーブル上に何個もビルドができるのは構いません。

これでゲームの説明としては終わりになります。
これはカシノの遊び方の一つであり、星の数ほどあるバリエーションの一つに過ぎません。
もしビルドの遊び方がややこしいと感じたら自分たちが遊びやすいようにルールを変えてしまってもいいですし、いっそのことビルドのルールなんてなくてもいいわけです。

それほどまでにこのカシノというゲームの根幹であるところの「数字を合わせて取るという」のがしっかりとしている証拠でもあるわけです。

 ここまでえらい量を書いてしまいましたが、基本的には気楽に遊べるゲームではあるんです。
子供向きのゲームであるということもあるので、結構引き運次第で豪快な展開を楽しめるゲームなんですよね、しかも折角ビルドしたカードを相手が同じカードを守っていて取られてしまうなんていう熱い展開が待っています。

とりあえずカシノ系でおすすめは気軽に遊ぶなら【カシノ】、戦略を考えて遊ぶなら【スコポーネ】と言ったところでしょうかね。
是非とも遊んでください。

【カシノ】   トランプ52枚
数字を合わせてカードを多く取ろう。

■数字
A=1or14 K=13 Q=12 J=11 数札=数字通り

■ディール

各自2枚づつ場に2枚を2回行い手札4枚、場札2枚

■プレイ
場に1枚出す、
同じ数字、合計して同じ数字になったら全て取れる。
同じ数字がなかったら場にそのまま置かれる。

場のカードを全て取った場合=スイープ

手札が使い切ったら、4枚配る。
手札、山札を使い切ったら終了。

■得点
カードを多くとったプレーヤー:3点(同じ枚数の場合は各自2点)
♢10:2点
♢を多く持ってるプレーヤー:1点(同じ枚数の場合各自1点)

♠2:1点
A1枚:1点

スイープ:1点

21点先取

ビルドは工事中